F1公認のカフェレストラン「F1 PIT STOP CAFE」で29日夜、パナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックと小林可夢偉を招いてのトークショーイベントが開催された。
このF1 PIT STOP CAFEは、世界初のF1オフィシャルカフェとして2008年10月にオープン。グランプリ開催時は大型モニターにレースが映し出され、レース開催国のものも交えさまざまな料理を堪能しながらF1を楽しむことができるなど、F1をコンセプトにしたスタイルでファンにも人気。最近では女性の来店も多く、この日のイベントもおよそ半数近くが女性と、華やかな雰囲気となった。
午後8時過ぎ、トヨタF1の記者会見を終えたグロックと可夢偉が現れると、店内のボルテージは一気に最高潮に達する。出迎えを受けたふたりも直前までの引き締まった顔から一転、表情が緩み会見ではやや緊張気味だった可夢偉にも自然と笑みが浮かんだ。
ここからはドライバーふたりが今週末の日本グランプリへ向けた抱負を語るとともに、リラックスした店内の雰囲気に合わせプライベートなトークを披露。可夢偉は終始笑顔でマイクを握り、自身の父親がレースに全く興味を見せないことを話してファンの笑いを誘ったかと思うと、今季のGP2では満足いく走りが出来ず「悔しかった」と語るなど、自身の胸の内をさらけ出していた。
またグロックも、最近よく聞く音楽としてロックバンドのAC/DCを挙げ、「グリッドで音楽を聞いていればテレビやジャーナリストたちが集中していると思って寄ってこないんだ」と話すなど、可夢偉同様にリラックスムード。ファンもそんな彼らの話を熱心に聞き入っている様子だった。
その後はクジ引き形式の質問タイムのほかドライバーふたりから直接グッズがプレゼントされるなどして盛り上がり、ふたりの退場後も大量のキャップや関連グッズがファンに振舞われた。
会場はテラス席も含めおよそ200席が満席、予想以上の来店者に急遽簡易の席が設けられるなど大盛況のうちに幕を閉じた。