2012年F1第18戦アブダビGPの金曜フリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は初日を16番手で終えた。
日曜の決勝スタート時刻と同じ17時から行われたアブダビGPのFP2。徐々に日差しが傾いていくなか、気温30度、路面温度33度というドライコンディションのもとで行われた。
セッションは、序盤から多くのマシンがコースインするなか、トップチームのマシンが早くもタイムシートの上位に並び、なかでも本命レッドブルのベッテルが開始10分もたたないうちにFP1のベストタイムを更新。2番手以降にマクラーレン勢が続き、さらにフェルナンド・アロンソ、マーク・ウエーバー、フェリペ・マッサと、トップ3のマシンが順当にオーダーを築いていった。
辺りが完全な暗闇に包まれ照明下での走行となったセッション中盤。各車はソフトタイヤに履き替えタイムアタックを行うが、ここでもベッテルと好調マクラーレンのハミルトンが速さを見せた。路面温度が下がり、各車のタイムが思うように上がらないなか、ベッテルはそれまでのトップタイムをコンマ3秒程度更新し、1分41秒台に突入。ハミルトンもセクター2でベストを刻むなど、僅差の2番手に続いた。
タイムアタックを終えたマシンは終盤以降のプログラムをソフトタイヤ中心のロングランに切り換えたため、FP1はベッテルがトップのまま終了。2、3番手にはマクラーレンがつけ、4番手にウエーバー。セッション中盤にタイムを縮めたロータスのロメイン・グロージャンとチームメイトのキミ・ライコネンが5、6番手で続いている。
フェラーリ勢はアロンソが7番手、マッサ8番手。なお、4番手につけたウエーバーは、DRS起動時にフロアから火花が飛び散るトラブルで終盤は走行時間をロス。周回数も全体平均を10周程度下回る21周に留まった。
ザウバーの可夢偉は、ブレーキバランスの変更でマシンの改善に取り組むも、最終的には16番手のタイムで初日を終えることになった。