ザウバーの小林可夢偉は、F1ブラジルGPの決勝レースを振り返り、ピットストップのタイムロスについて、その理由を明らかにした。
コンストラクターズ選手権でトロロッソに1ポイント差の7位につけていたザウバーは、土曜日の予選で可夢偉が16番手、チームメイトのセルジオ・ペレスも17番手に終わり、13、14番手につけたトロロッソ2台の後ろからレースをスタートしなければならなかった。
「予選でもリヤはすぐに温まるけど、フロントが温まったときにはリヤが終わってしまうという状況は変わりませんでした」と可夢偉は予選について語っている。
「Q2の一発目は結構順調にいったんですが、2回目はコースインした時に前のフェラーリに引っかかって、フロントタイヤが温まらなくなって、アタックに入った1コーナーを曲がった瞬間にコンマ2、3秒損をしてたからもう無理だなってピットに戻りました。予選が始まってから曇りだして路面温度が下がったこともあったし、タイミングもついてなかったですね」
だが可夢偉は、スタートでトロロッソの1台を抜くと2周目にはもう1台をパス。その後も可夢偉は順調にポジションを上げ、7番手走行中の21周目に1回目のピットストップを行った。
「決勝はとにかく前にいるトロロッソの2台をいかに速く抜くかが勝負でした。スタートでまず1台を抜いて、次の2周目にもう1台の前に出られたのがよかったですね。そのあとはとにかくタイヤのことを考えながら走っていました。いままでのレース以上に今回のタイヤは厳しかったです」
「第1スティントはリヤタイヤが変な感じになったので早めにタイヤを交換することにしました。この時の作業時間が長かったのは、僕がタイヤ交換を終えた時に後ろからトロロッソの1台も入って来たから、アンセーフ・リリースのペナルティを受けないようにチームが僕をリリースするのを慎重に待ったためです。全体的なレースペースはよくて、気持ちよく走れました。できればフォースインディアの1台を捕らえたかったけど、今回はとにかくコンストラクターズ順位がかかっていたので、無理はしませんでした」
「とにかくきちんとチームの仕事ができたのがよかったです。フリー走行から重めのロングランをしていたことも役立ちました」
(コメントは小林可夢偉公式サイト内「KAMUI'S REPORT」より引用)