2011年F1第19戦ブラジルGPは現地時間27日にサンパウロ近郊のインテルラゴスで71周の決勝レースが行われ、レッドブルのマーク・ウエーバーが今季初優勝を飾った。小林可夢偉(ザウバー)は9位入賞で最終戦を終えた。

 事前の予報では雨の予想もあった決勝だが、レースは開始時(午後2時)の気温が25度、路面温度47度というなか終始ドライコンディションで行われた。

 レースは全車が比較的クリーンなスタートを切るなか、序盤はポールシッターのセバスチャン・ベッテルがチームメイトのウエーバーを従えリードを奪う。しかしベッテルは、トップ走行中の14周目に突如ギヤボックストラブルに見舞われ、そこからショートシフトを強いられてしまうと、数周は巧みなドライビングでポジションを守るも、徐々に後ろから迫るウエーバーの追い上げを許し、ついに30周目にトップ2台は入れ替わることとなった。

 これでトップに立ったウエーバーは、中盤以降も安定したペースを守り、3回ストップもノーミスでこなすと、その後はレースをコントロール。そのまま71周を駆け抜けたウエーバーが最終戦にして今季初となるトップチェッカーを受けた。一方、マシンを労りながらのレースとなったベッテルは、それでも後続の追い上げを許さず、無事に2位でフィニッシュ。レッドブルが1-2で今季を締めくくった。

 3位はジェンソン・バトン。彼はグリッド3番手からのスタートも序盤はペースが上がらず、スタートで順位を上げたフェルナンド・アロンソに一時ポジションを奪われてしまうが、後半のミディアムタイヤでペースを取り戻すと、終盤62周目にアロンソを逆転し、3位表彰台を勝ち取った。アロンソは4位。母国GPだったフェリペ・マッサは上位勢で唯一2回ストップを選択したが、終始グリップに苦しみ5位でレースを終えている。

 週末を通して速さを見せたエイドリアン・スーティルが6位に入った。スーティルはこのレースでもメルセデスGPのニコ・ロズベルグをコース上でオーバーテイクするなど力強いレースを披露。結果3戦連続のポイント獲得で来季のチーム残留を強烈にアピールした。

 コンストラクターズ選手権でトロロッソと7位を争っていたザウバー勢は、小林可夢偉が見事9位2ポイントを獲得した。可夢偉は1回目のピットストップでタイムロスを喫するも、中盤以降それを挽回。レース終盤もポイント圏内で粘り強い走りを見せ、ランキング7位を自らの手で決定づけた。

 マクラーレンのルイス・ハミルトンはギヤボックストラブルでリタイア。母国GPのルーベンス・バリチェロは14位だった。

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