カナダGP後、ニコ・ロズベルグとニック・ハイドフェルドが、自分の前で小林可夢偉が急に減速したと主張したが、これについて可夢偉は説明を行い、マーク・ウエーバーも彼を弁護した。

 カナダGP決勝で、ロズベルグとハイドフェルドはそれぞれ可夢偉の後ろを走行中に彼に追突、マシンにダメージを負った。ロズベルグは、可夢偉は予期せぬところで減速したと述べ、ハイドフェルドは可夢偉は突然減速したと主張している。

 ヨーロッパGPの木曜記者会見でこの件についてのコメントを求められた可夢偉は、次のように答えた。
「もし必要ならデータを見せることができる、僕にはどうしようもなかった。ラインを外れたんだ。すごくプッシュしていて、コースを外れそうだった。フロントタイヤがクリーンなグリップラインから外れ、マシンの方向を変えられなかった。だから待たなければならなかったんだ。そうしなければウエットの部分に完全に乗ってしまっただろう。僕は最善のことをしようとした。これは少し攻めすぎたことから起こったことだ」

 この件について意見を求められたウエーバーは、可夢偉は間違ったことをしていないと思うと弁護した。
「ヘアピンではドライバーたちは常にペースを変えようとしている。カナダでは特にそうだ。ミハエル(・シューマッハー)も毎ラップ、少し異なるリズムで走り、素晴らしい仕事をしていた。それは普通のことだ。だが、急にブレーキを踏むというのはそれとはまた別の話だ。加速が多少遅かったり早かったりするのはレースのうちだが、ブレーキペダルを利用するとしたら、それには僕らは全く賛成できない。彼(可夢偉)はそんなトリックを使っていなかったと確信しているよ」

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