マレーシアGP木曜記者会見に、ケータハムの小林可夢偉が登場、F1に戻ってきた心境、開幕戦のクラッシュ、2014年に大きく変わったF1などについて語った。
1年のブランクの後、ケータハムと契約しF1に復帰した可夢偉は、今年初めてF1木曜記者会見に出席した。
「お帰りなさい」と言われた可夢偉は、F1に復帰した嬉しさを改めて語った。
「最初に言いたいのは、F1に戻ってこられて嬉しいということです」と可夢偉。
「GTのレースをして1年(F1から)遠ざかっていました。GTを楽しんでいたのは間違いないのですが、F1はトップカテゴリーのひとつですし、(F1での)開発、そしてトップドライバーとのレースをしたくてたまりませんでした。F1でのレースは最高にエキサイティングな時間なんです。ですから戻ってこられてとても嬉しいです」
開幕戦のトラブルについて聞かれ、可夢偉は決勝スタートでリヤブレーキが故障したと説明した。
「2014年初のクラッシュを僕がやってしまったのは残念です!」
「でもミスではなくてシステムが原因でした。リヤブレーキがないとどうすることもできません。あの時はパニックになりました。クルマが止まらず、(他のマシンを)避けることができないんですから。動揺してしまいました」
「(クラッシュしてしまった)フェリペ(・マッサ)は本当に残念なことになってしまい申し訳ないですが、僕としてももちろんあんな風にクラッシュしたくはないですし、あんな風に(レースを)終えたくはありませんでした。あれはレーシングアクシデントです。何が問題なのかを突き止め、二度と同じことが起こらないようにしなければなりません」
「僕らにとってとても難しい週になりました。金曜日で全然走れないままFP3を迎えました。残念ながらプラクティスと予選の間でセッティングを変える時間があまりなかったにもかかわらず、Q2に進めたことにはとても満足しています」
「でも僕らのマシンからもっとポテンシャルを引き出す必要があります。全くマシンのポテンシャルを発揮できませんでしたから」
「だからこそ今週末を楽しみにしています。僕らチームのホームレースなので、いい結果を出すことが重要です。マレーシアのファンはF1にわくわくしていると思います。いい結果を出せればいいですね」
今季F1の規則変更に関してファンやメディアからネガティブな反応が見られるが、今年のF1マシンを走らせた感想を聞かせてほしいと言われ、可夢偉は走っていて楽しいと答えた。
「今年のマシンを走らせるのは本当に楽しいです。最初はなかなか難しいと思います。でも以前にも同じような(ネガティブな)報道をされたことがありましたが、2、3年、もしかすると数カ月たつと皆忘れてしまいました。だから大きな問題ではないと思います」
「僕ら(ドライバー)は今年もドライビングを楽しんでいます。ドライレースでのドライブがより難しくなりました。僕としてはすごく満足しています」