BMWザウバーの小林可夢偉は、マレーシアGPを前にして、今季はいいスタートを切れなかったが、今週末は完走を果たしたいと述べた。また、フロントウイングのトラブルが相次いでおり、対策をしなければならないとも語っている。
可夢偉は開幕戦バーレーンではメカニカルトラブルによってリタイア、第2戦オーストラリアでは1周目にフロントウイングが脱落し、クラッシュでレースを終えた。
「この2戦はとてもツイていなかった」と可夢偉。
「開幕戦にはハイドロリックトラブルが出てしまった。冬のテストからは全く考えられなかったことだよ。前回のレースはフロントウイングのトラブルがあり、難しい結果になった」
「去年の最後の2戦はとてもうまくいった。テストをしていなかったからすごく大変だろうと思ったけれど、マシンのポテンシャルがよかったんだ。2年間テストドライバーを務めていたから、チームの皆とコミュニケーションをとるのも問題なかったし、うまくやれた。今年は新しいチームだから、皆で頑張っていかなければならない」
「今の時点ではまだ完走していないので、自分のパフォーマンスを発揮できていない。これから一番重要なのはレースで完走することだ」
可夢偉は、マレーシアではザウバーチームはさらに進歩しているだろうと認めると共に、メルボルンで3回フロントウイングのトラブルがあり、その対策をする必要があることはチームもわかっていると述べた。
「1回目は僕が(フリープラクティス)序盤でミスをしたせいで起こった」と可夢偉。
「高速コーナーでパイロンにヒットしたんだ。直したつもりだったが、問題が残っていたのかもしれない。チームの中で意思の疎通ができていない部分があったみたいで、フロントウイングのキット全体の変更を行わなかった。それが2度目のトラブルにつながったんだと思う。最後のトラブルは、誰かと接触したことで起きたのかもしれない」
「大きなクラッシュだったわけではないけれど、軽くフロントウイングの接触があって、いくつかコーナーを過ぎた後で、突然起こった。ターン5を抜けた時点ではウイングはついていたけれど、その後ストレートで突然ウイングが脱落した。僕にはどうしようもなかった。もっと強力なフロントウイングを作らなければならないね」