小林可夢偉は、ベルギーGPスタート直後に多重クラッシュを引き起こしたロメイン・グロージャンに対するペナルティが1戦出場停止というのは甘すぎると述べた。
予選で2番手を獲得、フロントロウから好結果を目指していた可夢偉だが、この多重クラッシュに巻き込まれてマシンにダメージを負い、13位フィニッシュにとどまった。
ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、セルジオ・ペレスがこのクラッシュによりリタイアせざるを得なくなり、グロージャンにはレース後、イタリアGP出場停止のペナルティが下された。
「1戦(出場停止)というのは本当に驚いた」と可夢偉が述べたとBBC Sportが伝えている。
「もっと長いものと予想していた」
「彼は12戦中7回クラッシュしている。半分以上だ。多すぎるよ」
「その(7回のクラッシュの)うち3回、僕は彼のアクシデントに巻き込まれている。僕のせいではない。彼は常に誰かにぶつかっているんだ」
パストール・マルドナドはジャンプスタートを行い、その後ティモ・グロックに追突したことで、イタリアでは10グリッド降格のペナルティを受けることが決定した。マルドナドも事故が多く、今季すでに7回ドライビング上のペナルティを科せられている。
「彼らはどうしてターン1でレースを終えようとするのかな? なぜ序盤であれほどリスクを冒そうとするんだろう」と可夢偉。
「レースは長いから、何が起こるか分からない。あれほど早くレースを終えたがるなんて、不思議だよ。確かにドライバーはそれぞれキャラクターが違うけど」
「F1で長く走っているドライバーは、クラッシュが少ない。いい例が(グロージャンのチームメイトの)キミ(・ライコネン)だ。彼は序盤にリスクを冒したりしない。なのに最後には表彰台に乗るんだ」
「チームメイトにとってはいいお手本だ。彼には学習してほしい。ここじゃなくて次のレースになるけど、強くなって戻ってきてほしいね」