ザウバーの小林可夢偉は、チームがシーズン後半に失速したのは、シーズン途中にレギュレーションが一時変更された影響を受けたためであると語った。
ザウバーはシーズン前半は好調で、第10戦までに35ポイントを稼いだが、その後は不振に陥り、残りの9戦では9ポイントしか獲得できなかった。一時はランキング6位に位置していたザウバーは、フォース・インディアに抜かれ、最終的にランキング7位となった。
チームプリンシパルのペーター・ザウバーは、後半戦不振の理由は、FIAがいったんはオフスロットル・ディフューザーを禁止しながら再び復活させたことが理由だと主張している。禁止が発表された後にザウバーは開発をストップし、そのためにライバルたちに遅れをとったのだという。
可夢偉も、シーズン後半に苦戦したのは、規則の変更、そしてそれに対するチームの決断の影響であると述べた。
「冬のテストからは期待を感じられたし、シーズンをいい形でスタートできた」と可夢偉はチームのインタビューにおいて語っている。
「序盤に関しては、自分たちのパフォーマンスに満足できた。でもその後、19戦中第9戦のイギリスGP以降、僕らは規則に関する決定、自分たちの技術部門に関する決定の影響で苦戦した」
「僕らは“オフスロットル・エキゾースト・ブロウンディフューザー”の開発をそれ以上は進めなかった。その代わりに、自分たちが決めた開発の方向性に向けて懸命に取り組んだ。でも他のチームが持っているテクノロジーを持たないことからくる不利を埋め合わせることはできなかった」
「それでも最後の2戦でポイントが獲れたことには満足できる。状況を考えると、いい結果だったと思う」
可夢偉は最後の2戦で3ポイントを獲得、チームのランキング7位確定に貢献した。