バルセロナでのシーズンオフ最後の合同テストを終えたBMWザウバーの小林可夢偉は、有意義なテストを行うことができ、開幕戦への準備は整ったと述べた。
25~28日に開催されたテストのうち、可夢偉は後半の2日間を担当した。27日は時折雨が降るコンディションの中、可夢偉はレースシミュレーションとセッティング作業に取り組んだ。
「レースシミュレーションのためには、もっとコースコンディションがよければありがたかったけれど、天候の関係でタイヤ交換をしなければならず、いい練習になったとも言える」と可夢偉。
「ピットストップをするたびに、コミュニケーションや作業の流れにおいてのスキルが向上するしね。だからとても有意義な一日だったと思う」
テスト最終日となった28日は晴天に恵まれ、ドライコンディションになったものの、午前中にギヤボックストラブルが発生して走行時間を2時間ロスし、午後にはフュエルシステムのトラブルに見舞われた。しかし可夢偉は、ポジティブな感想を述べている。
「今日はテクニカルトラブルのせいで、予定していたほど走行距離を稼げなかった。でも開幕戦の週末に向けていくつか作業の流れのシミュレーションができたので、僕にとってはいい一日だった。こういったことは僕にとってとても重要で、こなすことによって自分が向上しているのが分かる。バーレーンに向けて準備は整ったと感じている」
テクニカルディレクターのウィリー・ランプは、テスト最終日の後、マシンのパフォーマンスに自信を示している。
「(ギヤボックスとフュエルシステムのトラブルは)両方ともバーレーンの前までには解決できる。バルセロナでは新しい空力パーツをテストし、風洞テストで予想していたパフォーマンスを確認することができた。さらにメカニカルセッティングから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中した。バーレーンのパッケージは決定し、シーズン開幕への準備はできたと感じている」
「ラップタイムがマークされた時の状況を考慮すれば、マシンの全体的なパフォーマンスは満足できるものだ」