ルノーのパワーユニットには、今のところ他のマニュファクチャラーと戦う力はないと、ケータハムの小林可夢偉が語った。
バーレーンテスト2日目に走行した可夢偉は66周を走行、1分39秒855のタイムで6番手、ルノー勢ではトップとなった。
しかしルノーが今年導入した新しい1.6リッターV6ターボのエンジンパッケージをうまく機能させることに苦労していることで、ケータハムはルノーの問題解決に集中しなければならず、マシン自体の改善を進めることができずにいると、可夢偉は述べている。
「これが僕らが手にしているものなので、他のエンジンマニュファクチャラーと戦えるよう、僕らは彼らを助ける必要があります」と可夢偉。
「今のところ、僕らはペースの面で間違いなく弱すぎます。ですから彼らのために最大限のチャンスを提供し、その後、自分たちのマシンの作業に取り組まなければなりません」
「今はエンジンシステム(の改善)を待っているところです」
「テストの間、何台か他のマシンに出くわしますが、ストレートでは明らかにメルセデスユーザーのマシンの方が圧倒的に速い。20~30km/h速いと思います。つまり、僕らが本来のパワーで走れば、ブレーキングポイントも何もかもが違ってくるということです」
「短い期間で何ができるのかを見ていく必要があります。今のところ、僕らは間違いなくかなり遅れていますから」
可夢偉は、低速コーナー立ち上がりのパワーデリバリーが問題だと指摘、残りのテスト6日間の中でその問題が解決されることを願っている。
ルノーは前進しているとの自信を見せており、翌21日にはリヤのブレーキング・バイ・ワイヤ・システムなど、マシンの作業に集中できることをチームとしては期待している。
「エンジン面にたくさんの問題がありました」と可夢偉。
「パワーデリバリーがアグレッシブすぎて、コーナー立ち上がりでの加速をうまくコントロールするのがとても難しいんです」
「今は低速コーナーでどの程度のグリップを得られるかが分からず、とても苦労しています」
21日はマーカス・エリクソンがケータハムのテストを担当する予定となっている。