小林可夢偉は、2012年F1の規則変更はザウバーにチャンスをもたらすだろうと語った。
ザウバーがヘレスで2012年型マシンC31を披露した際、可夢偉は今年エキゾースト・ブロウン・ディフューザーが禁止になったことは、ザウバーにとっていいことであると語った。
昨年FIAはカナダGPの週末に、オフスロットル時にブロウンディフューザーを活用することを禁止する意向であることをチームに通知、イギリスGPでこれを実行した。しかしその後、この規則変更の取りやめに全チームが合意したため、FIAはドイツGPからオフスロットル・ブローイングを許可することを決めた。ザウバーはFIAが禁止を発表した後、これに関する開発をやめてしまい、それがライバルたちとのパフォーマンス差となってシーズン後半に苦しんだ。
「去年はエキゾーストのパフォーマンスがスピードに影響した」と可夢偉。
「僕らはうまく開発していたが、シルバーストンの前に開発をやめ、それ以降パフォマンスが低下した」
「今年は(エキゾースト・ブロウン・ディフューザーが)なくなったことで、ダウンフォースを見つけるために何か違うことにトライする必要がないから、僕らにとっては間違いなくチャンスが高まっている」
「ピレリ(のコンパウンド変更)も僕らにとっていい方向性となっている。僕らはパフォーマンス自体もレースペースも、通常はとても優れている。(予選で)もっといいチャンスが得られれば、もっといい結果が出せる」
可夢偉は、今年はチームは正しい開発計画を立ててシーズンを戦っていかなければならないと語った。
「去年、僕らの最大の問題はエキゾースト(規則)だった。シーズン中盤にはいくつかの問題で苦労した」
「去年はシーズン中盤前に(開発を)ストップしてしまった。今年はどうやってマシンを開発していくのかに集中しなければならない」
「何を開発するのか、どのパーツに集中するのかを、正しく判断する必要がある。この問題はチームと一緒に考えていかなければならない。それを間違えなければ、最初から最後までパフォーマンスを維持できるだろう」