F1アブダビGPを振り返ったザウバーの小林可夢偉は、決勝レースで1ストップ作戦を実行するつもりだったと語っている。
可夢偉は、前戦インドGPでトロロッソにチームランキングで並ばれていたため、とにかく全力でやることが一番大事だと考えていたという。
しかし、予選はQ2でタイムが伸びず、16番手に終わった可夢偉。彼は、新品タイヤが全く機能しなかったとコメントしている。
「連続周回をしても最後までグリップを見つけることができなかった。結局僕のQ2のベストタイムは、Q1で履いたソフトタイヤを使った最初のランのタイムなので、その後新品タイヤを履いて出ていった時よりも、中古の方がグリップしていたのは不思議でした。ガソリンが軽くなると余計にダメで、クルマ的にもダウンフォースをめいっぱいつけていた状況だったので、正直どうしようもなかったです」
ただ、決勝に向けては、いつも以上に燃料を積んだ状態での確認をしており、タイム差を見ても落ち着いてやればポイントは獲れると思っていたという。
「決勝はミディアムタイヤでスタートして1ストップ作戦の予定でした。いいスタートを決めて1周目に5つ順位を稼いだのに、ミディアムタイヤのペースが思っていた以上に伸びなくて、3つポジションを落としてしまったので、予定より早くソフトタイヤに履き替えました」
「個人的にはこのミディアムでもうちょっと引っ張って、1ストップを狙いたかったのが本音です。それがもったいないですけど、硬い方のタイヤは僕がとくに使いにくくなっていた。ソフトタイヤでのペースはよかったけれどもで、やはりミディアムでうまく走れなかったのが残念でした。そういう意味では厳しいレースではあったけれども、ポイントを獲れてよかったし、チームにも感謝したいです」
これで8戦ぶりの入賞を果たした可夢偉は、「満足というよりもなんとか仕事ができてよかったという思いが強い。ホっとしている場合ではない」と述べ、最終戦ブラジルGPでも、(チームランキングの)ポジションを守れるようなパフォーマンスを見せたいと意気込んでいる。
(コメントは小林可夢偉公式サイト内「KAMUI'S REPORT」より引用)
