日本GPでの初めてのレースを約10日後に控えたBMWザウバーの小林可夢偉が、ホームグランプリへの思い、日本とヨーロッパのレースに関する違い、家族についてなど、さまざまなことを、BMWザウバーの公式サイトにおいて語った。

Q:ホームレースはあなたにとってどのような意味がありますか?
小林可夢偉:F1ドライバーとしてレースをするために日本に戻るというのは、僕にとって大きな意味のあることです。去年金曜プラクティスでティモ・グロックの代わりにトヨタに乗って、その経験を少しだけ味わいました。その時は突然決まりましたが、今年は大勢のサポーターが来てくれるでしょう。ターン2とターン3の間に小林可夢偉の応援席が設置されています。2000シート以上あったのが売り切れました。友達のためにチケットを買うことができたので、楽しんでくれると嬉しいですね。

Q:鈴鹿のレースに向けてどういった期待をしていますか?
可夢偉:シンガポールでは予選はよかっただけに決勝の結果には当然がっかりしました。鈴鹿では土曜も日曜も満足いく結果が出せるはずだと期待しています。鈴鹿サーキットは僕らのマシンにとても合っていると、僕らは皆考えていますから。

Q:前回日本でレースをしたのはいつですか?
可夢偉:日本ではあまりレースをした経験がないんです。最後にレースをしたのはかなり昔のことですね。2003年にフォーミュラ・トヨタで走った時です。鈴鹿のグランプリコースではなく、ショートコースを走りました。当時17歳だったと思います。

Q:日本とヨーロッパのレースに関する違いは何ですか?
可夢偉:違いは大きいです。ヨーロッパにはモーターレーシングの歴史があります。小さなレースシリーズがたくさんあって、ドライバー育成にとても役に立っています。日本GPを訪れたことがある人たちなら、グランプリに対する皆の情熱と興奮がどれだけすごいか知っていると思います。でも、日本の人たちがF1をフォローしていくのは簡単なことではないというのも事実です。ヨーロッパのレースが生中継されるのは夜遅い時間帯ですからね。

Q:ホームシックになったことはありますか?
可夢偉:ないですね。もちろん最初にヨーロッパに行った時は、イタリアのビチェンツァだったんですけど、変な感じでした。英語すら話せませんでしたし、すべてが日本とは違っていました。でもすごく楽しい体験でした!

Q:ご両親や妹さんに会いたくなりませんでしたか?
可夢偉:これはヨーロッパの人たちには理解しがたいことかもしれませんが、日本では、家族の元を離れて別の場所で働くということがそれほど珍しいことではありません。日本にいた時ですら、家族にはめったに会いませんでした。僕は東京に行くことが多く、家族は尼崎に住んでいます。尼崎は大阪に近く、東京からはとても離れています。僕はすてきな場所で過ごすのが好きで、どこの国かにはあまりこだわりません。

Q:犬を飼っていますよね。あなたが家にいないときにはどうしているんですか?
可夢偉:そうです、犬を飼ってるんですよ。ヨークシャーテリアのアルフレッドです。ものすごくかわいいですよ! 彼はパリの友達のところにいるんですが、できるだけ会いに行くようにしています。

Q:子供のころからF1ドライバーになることを夢見ていたのですか?
可夢偉:そうじゃありません。それよりはコメディアンになりたかったですね。尼崎からは有名なコメディアンが出ているんですよ。でも僕はコメディアンになれるほどの才能がないって分かったんです。

Q:レース活動をするにあたって、ご両親は応援してくれましたか?
可夢偉:僕の両親はレースに全く興味がないんです。いまだに車を持ってませんしね。僕は2回車を買ったんですけど、2回とも父が売ってしまいました。父は尼崎で宅配寿司の店をやっているんです。僕はカートで速くなかったら、寿司職人になっていたでしょうね。といっても僕は生魚が大嫌いなんですけど。

本日のレースクイーン

神宮沙紀しんぐうさき
2025年 / スーパーGT
NICO girls
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円