F1第8戦イギリスGPは、30日13時(日本時間21時)より決勝レースが行われ、大波乱のサバイバルレースを生き残ったニコ・ロズベルグが今季2勝目を挙げた。

“ブリティッシュウェザー”と言われ不安定な天候で知られるイギリスGPらしからぬ好天の中はじまったレースは、4台ものマシンが左リヤタイヤのバーストに見舞われたほか、2度のセーフティカーが導入されるという波乱の展開となった。

 スタートでは、ポールポジションのルイス・ハミルトンがトップを守ると、2番手にセバスチャン・ベッテルが浮上。ハミルトンは序盤からファステストラップを連発してベッテルとのマージンを2秒近くにまで広げる。しかしハミルトンは8周目に左リヤタイヤが突如バースト。彼は大幅な後退を余儀なくされ、代わってベッテルが首位に浮上した。

 各車15周目までにピットストップを終えると、ベッテルがトップをキープ。2番手にはスタートで3番手に後退していたニコ・ロズベルグがつける。ただ、10周目にフェラーリのフェリペ・マッサが、そして15周目にジャン-エリック・ベルニュがハミルトンと同様に左リヤタイヤのバーストに襲われると、コースにデブリが散乱した影響したため、16周目からセーフティカーが導入された。

 22周目にリスタートを迎えるも、上位に大きな変動はなく、その後はベッテルとロズベルグの2台がハイペースで走行。3番手以下を10秒近く引き離してレースをリードしていく。しかし、終盤に差し掛かった41周目に、ベッテルのマシンが突如スローダウン。そのままマシンをストップさせてしまう。これによりロズベルグがトップに立つこととなったが、同時にベッテルのマシンを撤去するためこの日2度目となるセーフティカーが導入される。

 5番手を走行していたフェルナンド・アロンソがこのタイミングでタイヤ交換へと向かうと、後続を15秒近く引き離していたロズベルグもピットイン。マーク・ウエーバーも新たなタイヤを装着している。ロズベルグは首位でコースに復帰するが、2番手以下のキミ・ライコネン、エイドリアン・スーティル、ダニエル・リカルドはステイアウトを選択。真っ先にピットストップを行ったアロンソは、ライコネンらと同じくステイアウトを選択したマクラーレン2台の先行を許して8番手となり、直前まで目の前を走っていたウエーバーに後れを取ってしまった。

 45周目の後半にリスタートを迎えると、5番手ウエーバーと8番手アロンソが猛プッシュ。アロンソは、前方のセルジオ・ペレスがこの日多発している左リヤタイヤのバーストに見舞われたこともあり、47周目には6番手に。ウエーバーも3番手にポジションを上げた。

 48周目にはウエーバーがライコネンをパスして2番手に浮上すると、さらに表彰台の頂点を目指して1秒強先を走るロズベルグを追いかける。50周目にはアロンソもライコネンをパスして表彰台圏内に入った。

 最後の2周は逃げるロズベルグと追うウエーバーという展開に。50周目にファステストラップを記録して逃げを打ったロズベルグだが、51周目にはウエーバーもファステストで猛追し、最終周に突入した時点でのふたりのギャップは1.1秒となる。

 しかし、ウエーバーの懸命の追い上げから逃げ切り、最終的にはロズベルグがトップでチェッカー。わずかコンマ7秒差でウエーバーが2位に入り、6秒遅れて10番手スタートのフェルナンド・アロンソが3位表彰台を獲得した。

 序盤にバーストに見舞われ大幅に後退したハミルトンは驚異的なリカバリーを見せて4位、ライコネンが5位につけた。表彰台を逃す形となったライコネンだが、5位に入ったことでミハエル・シューマッハの記録を超える25戦連続入賞を達成している。

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