F1第5戦スペインGPのフリー走行3回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。初日9番手の小林可夢偉(ザウバー)は7番手につけている。

 2日目を迎えたスペインGPは現地時間午前11時から60分のフリー走行がスタート。この日も快晴となったカタルニア・サーキットはセッション開始時の気温が22度、路面温度は21度となった。

 フェラーリは、金曜日に使用した新しいリヤウイングがFIAから使用禁止と判断され、チームは通常タイプのウイングに戻して予選前最後の走行に臨んでいる。

 セッションは、開始15分過ぎから各車とも走行をスタートさせるなか、まずはメルセデスのミハエル・シューマッハーがハードタイヤで1分26秒台のトップタイムをマークし、続けてニコ・ロズベルグ、そして初日トップタイムの好調マーク・ウエーバーが1分24秒台までタイムを縮めてくる。

 そんななか、開始25分過ぎにルノーのニック・ハイドフェルドにトラブルが発生する。それまで順調に周回を重ねていたハイドフェルドだったが、ルノーのマシンは走行中に突然エキゾースト廻りから出火。マシンはすぐにコース脇に止められ、素早い消化作業が行われたが、ドライバーとマシンはガレージへ戻ることを余儀なくされてしまった。

 一方、その間もコース上では各車が走行を続け、トップのウエーバーがタイムを1分23秒台に乗せ、24秒台のバトン、ハミルトンが2、3番手で続いた。

 そしてセッションが終盤に向かうと、オプションのソフトタイヤに履き替えたマシンが続々とタイムをアップしていき、シューマッハーが再び上位に進出。チームメイトのロズベルグもウエーバーのタイムを更新してくる。

 だが、残りが10分を切りレッドブルがソフトタイヤを投入してくると状況は一変。ウエーバーがライバルを1秒以上も引き離す1分21秒台をマークすると、それまでガレージでマシン修復に終始していたベッテルが、チェッカー間際のワンアタックでチームメイトを上回る1分21秒707を記録してしまう。

 ベッテルから1.3秒遅れの3番手にシューマッハー、以下ハミルトン、バトン、ロズベルグと続き、可夢偉が1分23秒669というタイムで7番手につけている。

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