TOCHIGI Le Beausse Motorsports
FCJ
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得意の雨を味方につけた山下健太
第9戦で予選6番手から、2位表彰台を獲得。
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第8戦・第9戦富士スピードウエイ(4.563km)
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第8戦&第9戦が、8月24日(土)?25日(日)に静岡県・富士スピードウェイで開催され、とちぎル・ボーセモータースポーツのサポートドライバーそしてトヨタFTRSドライバーの山下健太が挑んだ。
ここまで7戦を終えて、ツインリンクもてぎでの第3戦では優勝を飾るとともに、5回の入賞を果たし、目下ランキングは5位。純粋なルーキーとしては最上位であり、またトップからの差はわずか11ポイントと、まだまだチャンピオン獲得の可能性は十分に残されている。このレースウィークで、さらにポイント差を詰めるべく臨んだ。
8月24日(土)
天候/曇り コース状況/セミウエット
予選、決勝を前に、レースウィークの金曜日には専有走行が1時間ずつ3セッション行われ、走るたびタイムを縮めていった山下は、最終セッションで1分44秒218をマークし、着実にタイムを縮めていった。
土曜日の早朝に行われた予選は、未明に降った雨の影響をコースのところどころに残していた。しかし、装着されたのはいずれもスリックタイヤ。もはや降雨の心配は当面なかったこともあり、周回を重ねるごとタイムを縮めていくことが期待された。
まずタイヤのウァームアップには温度が低かったこともあり、じっくり時間をかけ、アタックは3周目から開始。まずは1分44秒911を記した後、続いて44秒357をマーク。次の周にはクールダウンを入れたが、それが裏目に出て前も後ろもトラフィックという状態になるも、何とか44秒216をマークしタイムを更新。残り2周のアタックはトラフィックにつかまることになり、第8戦には13番手から挑むこととなった。
続いて行われた第9戦の予選には、すでに熱の入ったタイヤで引き続きの走行となり、なおかつ路面状態も向上していたため、アウトラップの後にはすぐにアタックを開始。44秒230と、第8戦予選のベストにあっさり近づいたばかりか、次の周には43秒785 をマーク。この時点で2番手につける。だが、そのまま必死に攻め続け、43秒台を連発し続けるも他車がタイムを更新していく。ラスト2周で43秒742にまで短縮を果たし、第9戦は6番手から臨むことになった。
第8戦 決勝
8月24日(土)
天候/雨 コース状況/ウエット
もうすぐ夏も終わりと感じさせた、この週末の天気は不安定で、灰色の雲を浮かべていた空からは、スタート進行が始まる頃にはもう我慢の限界とばかりに、小雨が路面を濡らすことになる。だが、その雨は強く降り続くことはなくタイヤはスリックのまま。
フォーメイションラップの頃には雨は止むが、不安定な状態であることには代わりはない。そんな難しい状況の中、山下はオープニングラップのうちにふたつ順位を上げ、さらに2周目には10番手に浮上。先行する車両との差を徐々に詰めるうちに、5周目には7番手を争う集団の中に加わることとなる。そして、7周目には8番手に。
この逆転劇の間に、7番手とはまた差が広がってしまうも、その差を引き続き縮めていた山下。そして13周目には7番手に上がり、入賞圏にあと一歩と迫るも、15周目にはチェッカー。スタートから6台抜きを果たし、迎える日曜日の第9戦は6番手から挑むこともあって、より一層の躍進が期待された。
第9戦 決勝
8月25日(日)
天候/雨 コース状況/ウエット
第9戦が行われる日曜日は、早朝から雨模様。しかし、ウェットコンディションを得意とする山下にとって、これが恵みの雨となった。スタートでこそポジションキープだったものの、2コーナーでポールシッターがスピンして遅れ、まずは5番手に浮上。2周目にも目の前を走るドライバーのミスに乗じ、4番手に上がる。
この時点で3番手との差は1秒半ながら、周回が進むごと徐々に詰まっていくのが分かったこともあり、意識的に相手のミラーに自身の姿を映すように。9周目には1秒を切るまでとなり、プレッシャーに屈しきれなかった相手はコースアウト、ついに3番手へと躍り出る。
残すはあとふたり。同じように2番手のドライバーにプレッシャーをかけると、16周目に最終コーナーでコースアウト。これにより山下は2番手に浮上。だが、その段階でトップとの差は10秒ほどあったため、これ以上のポジションアップは果たせず。自滅して順位を落とすドライバーとは対照的に、レースのうまさを見せた山下が2位を獲得した。
また、この結果、トップとのポイント差は11と変わらないものの、順位は3位に浮上、鈴鹿でのラスト3連戦にチャンピオンを目指し臨むこととなる。
坪松唯夫
今週の山下は、走り始めからタイムが伸び悩み、クルマの状況を把握できないようでいたが、天候が不安定な中では、ある意味持ち味を出せるコンディションだったので楽しみにしていた。特に雨の9戦はミスも無く、落ち着いたレース運びでクレバーな一面を見せてくれた。最終戦鈴鹿の結果次第ではチャンピオンの可能性があるので、3戦とも力強いレースを期待している。
山下健太
今回は金曜日の練習では煮詰めきれない感じで、いざ予選に挑んだら、クルマのバランス
がなぜか変わっていてタイムが伸びず、特にポジショニングに失敗した第8戦は13番手、第9戦も6番手になってしまいました。決勝もどうなるか不安はありましたが、とにかく全力を尽くそうと臨みました。第8戦はドライコンディションで、7番手にまでは上がれたのですが、ノーポイントになってしまったのが残念です。ただ、第9戦は雨だったので、きっと抜けると信じて挑んだのですが、路面のせいなのか、タイヤのせいなのかペースが上がらず、実はどうしよう……って感じでした。ただ、まわりにミスが多く、焦っているような感じがしたので、自分の姿をミラーに映してプレッシャーをかけていったら、前が相次いで飛んでいってくれました。今回は、しっかりコースに留まってペースを刻んでいけたのが良かったのだと思います。次はFCJの最終大会になりますので、今年の集大成を見せられるように頑張ります。
