2011年にはR&D SPORT LEGACY B4をドライブし2勝をマーク。スーパーGT／JGTCのGT300クラスで通算11勝目を飾った山野哲也が、11勝目を祝い“ウイニング11”Tシャツを製作。この機会に、山野のドラマチックな11勝を振り返ってもらった。
山野は1999年にRE雨宮マツモトキヨシRX7をドライブし当時の全日本GT選手権にデビュー。2000年のスペシャルラウンド、マレーシア戦でJGTC初勝利を挙げた。その後山野はRE雨宮で1勝、ユニシアジェックスシルビアでも1勝。2004年にはM-TECに移籍し、初のシリーズチャンピオンを獲得。さらに05年にはRECKLESS MR-Sで、06年には雨宮アスパラドリンクRX-7でさらにチャンピオンを獲得し、異なるマシンで3連覇という偉業を達成してきた。
そんな山野は2007年からはインプレッサ、そしてレガシィとドライブし、すっかりスバルファンにとってもお馴染みの存在に。「ジムカーナでもそうだけど、誰も乗っていないクルマをいかに速くし、勝利を挙げるか」という山野はインプレッサでもレガシィでも勝利を獲得。今季のオートポリス戦では、自身の誕生日に11勝目を挙げた。
11勝目を挙げた山野だが、「とにかく、1という数字が大好きだから（笑）」と、10勝目ではなく11勝目で記念Tシャツを製作。その名も“ウイニング11”Tシャツだ。表面には“Winning 11”という文字と山野が挙げた11勝の記録、そして11勝目を飾ったR&D SPORT LEGACY B4が描かれており、チームのウェアを製作するフットボールウェアブランドのPENALTY製だ。
これまでもドラマチックな勝利を多く挙げている山野だが、思い出深い勝利はどんなものなのだろうか？
「まず初優勝した、セパンのレース。はっきり覚えてないけど、初めて行ったセパンで予選も速くて、ポールを獲った気持ちの良さと、優勝できた気持ちの良さがありましたね」と山野。
「それまでGTマシンに憧れて、そのGTで優勝することができた。ずっとハコ系のレースでやってきて、GTに乗って自分が通用するか分からなかった。フォーミュラで上がってきたドライバーも多かったですからね。日本のスタードライバーがいるレースで、自分が通用する自信がついたレースでもあります」と2000年スペシャルラウンドのセパン戦を挙げる。
「あとはM-TECで走った最終戦鈴鹿の優勝。勝たなければチャンピオンはないレースで、ガライヤとフェラーリと3台でずっと大バトルして、ガライヤを前に出したら向こうがチャンピオンになってしまう。それを抑えて勝ててチャンピオンが獲れた。初めてのチャンピオンでしたし、JGTCの最後の年でしたからね。憧れのシリーズでチャンピオンを獲れたので、夢のような瞬間でした」
「振り返ってみれば、山野哲也って限られたサーキットでしか勝ててないんですよ（笑）。鈴鹿、SUGO、オートポリス、セパン……。富士ともてぎではまったく勝ってない（笑）。不思議ですよね。基本的にアップダウンがあって、連続コーナーがある難しいサーキットが好きみたいです。クネクネしてるのが好きなのかな（笑）」
そんな山野の2012年だが、スバルは来季、東京モーターショーでも公開したBRZ GT300を投入する。これまでインプレッサ、レガシィを育て上げてきた山野は、BRZのステアリングを握ることがあるのだろうか!?
「残念ながらオートサロンまで言えないんですよね〜（笑）」と言う山野だが、個人的な意見として「あの後ろ姿はセクシーだよね。個人的にはそりゃあ乗ってみたいよ。特に、山野哲也はできあがったクルマより、新しいクルマを速くしていくキャリアだからね」とBRZを育てあげることに興味津々のようだ。
“12勝目”に期待がかかる山野の“ウイニング11”Tシャツは、なんと全7色。コーディネートにもバッチリ合わせることができそうだ。TシャツはCOMDRIVEのホームページで販売予約を開始しているので、気になる方はぜひお早めに！
