IZODインディカー・シリーズに参戦するデイル・コイン・レーシングは、先の合同テストで起用した日本人ドライバーの平川亮が、次戦ソノマでレースデビューする可能性を今も残している。
平川は、今月13日にソノマ・レースウェイ(1周3.8km)で行われたインディカーの合同テストにデイル・コインから参加。チームのレギュラードライバーを務める元F1ドライバー、ジャスティン・ウイルソンとマシンをシェアした平川は、初めてのインディカードライブながら、ウイルソンが記録したその日の最速タイムから0.7秒落ちというまずまずの走りを見せた。
チームオーナーのデイル・コインは、次戦ソノマで2台目のマシンを走らせるドライバーを未だ決定していないが、平川のパフォーマンスには感銘を受けたと語った。
「19歳の若者は、経験豊富なドライバーたちと走る中で本当に良い仕事をした」
だがコインは、ソノマで平川が走るには、テストのパフォーマンスの他にも考慮するものがあると示唆している。
「それは両方だ。彼は良い仕事をしたが、我々はもう少しなりゆきを見守るつもりだ。彼は、日本で他の計画を持っている。彼がここでしたいこととどう結ぶつくかを見るつもりだ」
今季のスーパーフォーミュラで7号車KYGNUS SUNOCO YAMATOをドライブする平川は、ソノマと同じ週末に予定されていたスーパーフォーミュラの韓国戦がキャンセルになったため、スケジュール上の問題はなくなっている。
チームは残る5戦のうち、ソノマ以外のレースドライバーをすでに決定しているため、平川がレースに出場する機会はここしかない。
なお、テストを終えた平川はすでに帰国している。
