2015年から、『新たなツーリングカーレースのピラミッドを築く』として開催されるツーリングカーレースの新カテゴリーTC3について、TC3のプロモーターは31日、初年度となる2015年のインターナショナルシリーズのカレンダーを発表した。
このTC3は、まだ詳細な規定までは発表されていないが、現在WTCC世界ツーリングカー選手権で使用されているTC1、TC2に次ぐツーリングカーレースのエントリーカテゴリーとして設定されるもので、安価なワンメイク車両等を性能調整で均衡化して争われると推測されている。
また、世界中を転戦するインターナショナルシリーズに加え、アジアシリーズやポルトガルシリーズ等の地域戦がすでに来季からスタートする予定となっている。
そんなTC3の中でも中心に存在するインターナショナルシリーズについて、ついに来季のカレンダーが発表された。来季は全12戦が予定されており、ヨーロッパ、アジア、南米と世界中を転戦することになる。
開幕はマレーシアのセパンで、次いで上海とアジアを転戦。この2戦はF1グランプリのサポートレースとして組み込まれる。その後はヨーロッパに戻り、スペイン、ポルトガル、イタリア、オーストリア、そしてF1併催ではないがロシアと転戦。ツーリングカーレースが盛んなラテン系の諸国をまわるのが特徴的だ。
その後は南米に転じ、かつてF1が開催されたブエノスアイレス、そしてアルゼンチンのTC2000等を開催した実績をもつ新設コース、コデグアで開催。その後再びアジアに戻り、F1サポートでシンガポールで開催。今季スーパーGTが行われたブリーラム(チャーン・インターナショナル・サーキット)でも開催される。
ただ、最終戦は11月の開催となっているものの、現在のところ開催地は不明。11月はWTCCマカオが開催されるが、この併催を狙っているのか、他の開催地なのかは気になるところだ。