モナコGPで自身のヘルメットに日の丸をあしらったジェンソン・バトンは、改めて日本へのサポートを口にしている。

　今回バトンは、スタインメッツのダイヤモンドで装飾したモナコ仕様のスペシャルヘルメットに赤と白の“日の丸”をあしらい、「ジェンソン」という名前にもカタカナを使用。ヘルメットサイドにも同じくカタカナで「ジェイビー」と綴り、日本を強く意識したものにしている。

　過去にホンダのドライバーとして活躍したバトンは、日本とは深い繋がりがあり、現在は日本人モデルの道端ジェシカと交際している。その彼は、3月に巨大地震と津波で壊滅的な被害にあった日本に対し、開幕からヘルメットに日本をサポートするメッセージを掲げてきた。

　これまでは、母国イギリスのユニオンジャックをデザインに使用してきたバトンは、日の丸カラーに変更した理由を次のように語っている。
「僕は日本と何年にもわたり多くのつながりをもっているけど、今回は特別なんだ。これはいいアイデアだと思ったよ」
「だけど、関心を高めるためとはいえ、ヘルメットにダイヤをつけるのはちょっと変に感じてしまう。あまり合わないよね？」

「僕は今使っているヘルメットにも“ヘルプ・ジャパン”のメッセージを掲げているけど、これは日本の人々がまだ大変な状況だということを少しでも思い出させたいと思いやっているんだ」

「重要なことは、僕が日本を愛しているということだ。そして、彼らは今とても苦しい時を過ごしている。だから、彼らのことを多くの人々が考えていることを示したいんだ」

　現在31歳のバトンは、2003年から08年までホンダチームに所属し、06年のハンガリーGPでは自身とチームにとっての初優勝を飾った。また彼は、日本を頻繁に訪れており、地震が発生してからも2度ほど東京に来ている。