日産自動車は10日、レッドブル・レーシングとのパートナーシップを拡大したことを正式に発表した。
高級車ブランドのインフィニティを通じてレッドブルをサポートしている日産は、昨年、ルノー・日産アライアンスのもと、マーケティング面およびレースのテクニカル面に主眼を置き、レッドブルおよびルノートラックと三者間のパートナーシップを結んでいる。
今回のパートナーシップ拡大には、新たな契約として日産の小型商用車(LCV)事業本部がレッドブルの公式サプライヤーにつくことが盛り込まれ、同チームの本拠地や世界中を転戦するF1チームの輸送ニーズに応えるために、30台以上のLCVを提供することが決定。これは、昨シーズンから一部で始まっていた供給がグローバルに拡大されたもので、次期ニューヨークのタクシーにも選定された「NV200」などがチームに供給されることになる。
また、ルノートラックは、マシンやエンジンといったレース関係機材の運搬のため、最新技術を搭載した9台のルノーマグナムを引き続き供給。同社は、チームのパドック用設備の輸送も受け持つことになっている。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今回のパートナーシップ拡大について次のように語っている。
「過酷で熾烈なF1の世界で戦っていくには、それを支援してくれるパートナー、特に、あらゆるレースにおいて我々の多様な輸送ニーズにこたえてくれる信頼できるパートナーが不可欠です。様々な場所への移動はF1の運営と切り離せないものであり、機材・スタッフ・ゲストの円滑な輸送が、我々の成功において、極めて重要なファクターなのです」