21日、スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1バルセロナ合同テストの3日目は、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。
3日目を迎えたバルセロナは一日を通して曇り空に覆われたものの、テストは終日ドライコンディションで行われた。最高気温は15度、路面温度は18度(フェラーリ参照)を記録。この日は、いくつかのチームが午後にレースシミュレーションを行ったため、参加12名中、8名のドライバーが午前中にベストタイムを記録している。
そのなかでトップタイムをマークしたのはフェラーリのアロンソ。3日連続のドライブとなった跳ね馬のエースは初めてピレリのソフトタイヤを試し、ランチタイムの前に1分21秒875というベストタイムを記録。前日のマクラーレンにはあと一歩及ばなかったものの、マシンはトラブルフリーで97周をカバーし、予定の作業をすべて終えた。
アロンソと同様に初のソフトランを行ったザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが2番手。フルレースディスタンスに取り組むなど最多の119周を重ねたロータスのロメイン・グロージャンが3番手につけた。グロージャンはこの日のシミュレーションで4回のピットストップを行っている。
メルセデスのニコ・ロズベルグは、ソフト、ミディアム、ハードという3種類のタイヤをテストし、そのうちミディアムタイヤを履いたシュートランで4番手タイムをマークした。
午前をパストール・マルドナド、午後はバルテッリ・ボッタスとふたりのドライバーを走らせたウイリアムズが5、6番手。それに続いたマクラーレンのジェンソン・バトンはランチタイムを挟んでマシンに大掛かりなメカニカル変更を実施。その後の時間はロングランにあてている。
「もう一度F1カーに戻ることができてうれしかった」と率直な喜びを口にしたエイドリアン・スーティルが久々のテストで8番手タイムをマークした。シート争いのプレッシャーのなか、およそ1年半ぶりのF1ドライブに臨んだスーティルは、空力、タイヤの比較、ロングランと多くの作業をこなし、チームに貢献。エンジニアからもフィードバックで評価を受けた。なお、4日目は“ライバル”のジュール・ビアンキがドライブする予定だが、最終日のバルセロナは生憎の降雨が予想されている。
9番手以下はマーク・ウエーバー(レッドブル)、ジャンーエリック・ベルニュ(トロロッソ)、マックス・チルトン(マルシャ)、ギド・バン・デル・ガルデ(ケータハム)の順となっている。