FIA会長マックス・モズレーは、現在空席になっている2010年F1エントリーにおける13番目のチームの候補は3チームにまで絞られており、来週にも最終決定が下される見込みであると述べた。一方モズレーは、来季開幕前に既存のマニュファクチャラーチームが1、2チーム撤退する可能性があるとの考えも示している。

 BMWが今季いっぱいでF1から撤退することを決めたことにより2010年F1エントリーリストにひとつ空席ができたが、この枠を手に入れるチームの候補として、BMWザウバーの後身となるチーム、エプシロン・エウスカディ、ライトスピードを検討していると、FIA会長マックス・モズレーは述べた。13番目のチームは来週決定される見込みであるようだ。
「昨夜我々は3つの最も有力な(候補)チームからの最終的なオファーを得た」とモズレーは、モンツァで報道陣に対してコメントした。
「1日か2日のうちに精査担当者と共にそれを評価し、1チームを選ぶ。BMWザウバーは3チームのうちのひとつだ。だがもちろん、彼らはコンコルド協定にサインしなかったので、実質的に新チームとしての扱いになる。あとの2チームは、エプシロン・エウスカディとライトスピードだ」

 エプシロン・エウスカディとライトスピードは、FIAが最初に2010年にエントリーする13チームを選んだ際に落選したものの、空席が出来た場合には参戦を果たす意思を持ち、FIAと連絡を保ってきた。ライトスピードは先日、マイク・ガスコインがテクニカルチームに加わったことを発表している。
 現在のBMWチームのボス、マリオ・タイセンと、ザウバーの創設者ペーター・ザウバーは、チーム救済の道を探しており、投資者候補と交渉を行い、9月末までにパートナーを見つける意向だが、モズレーの主張どおり来週13番目のチームが選ばれるとすれば、残された時間はほとんどないということになる。

 一方で、モズレーはマニュファクチャラー系チームがさらに1チームか2チーム撤退する可能性も否定できないと述べている。
「あと1チーム、あるいは2チーム、去ることになるかもしれないと思っている。さらにプライベートチームにもひとつかふたつ、厳しくなるチームが出てくるかもしれない」とモズレーは認める。
「言い方を変えてみよう。“2010年のメルボルンに現在のマニュファクチャラーがすべて出場することに全財産を賭けるか?”と言われたら、かなりためらわれるだろう。たとえば、フェラーリが出場することになら全財産を賭けられるけれど、マニュファクチャラーすべて(の出場)には賭けられない。ただ、私が間違っている可能性もあるがね」

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