FIAが9月30日、2016年F1カレンダーの修正版を発表した。4月に予定されていたシーズンスタートは、例年どおりの3月に早められ、サマーブレイクもチームの要求どおり3週間設けられるなどの変更が行われた。
7月に発表されたバージョンでは開幕戦オーストラリアが4月3日と、1988年以来の遅いシーズンスタートになる予定だったが、今週水曜、FIA世界モータースポーツ評議会会合において承認されたバージョンでは、これが3月20日に移動された。最終戦の日程はうわさされていた12月になることはなく、11月27日にとどめられ、史上最多の21戦という点は変更がない。
前回発表版とは8戦の日程が変更になっている。最初の3戦は日程が早められ、バーレーンと中国が入れ替わり、前者が第2戦になった。
バクーは7月から6月へ、イギリスが6月から7月へ、ハンガリーが8月7日から7月に移動、前半戦最後のレースは7月31日のドイツGPが務めることになった。これにより8月28日ベルギーGPまでに3週間のインターバルが設けられ、チームの要求が認められる形になった。前回発表版ではサマーブレイクが2週間しかなく、チーム側はスタッフを休養させる時間が必要だと主張していた。
なお、シンガポール主催者が、近い場所でのグランプリが連続することで集客の面で懸念があるとして、マレーシアとの2週連続開催に不満を示していたことに関しては、マレーシアが1週遅らされて10月2日の開催となり、10月9日の日本GPとの連戦として行われることになった。また、メキシコがアメリカとの連戦ではなく11月6日に移動されてブラジルとの連戦になっている。
2週連続開催は前回発表版の7回から6回に減らされた(カナダ+バクー、オーストリア+イギリス、ハンガリー+ドイツ、ベルギー+イタリア、マレーシア+日本、メキシコ+ブラジル)。バーニー・エクレストンが提案していた3週連続開催は今回のバージョンには含まれていない。
今回の変更によりイギリスGPはテニスのウィンブルドン選手権決勝と、アゼルバイジャンはル・マン24時間レースとそれぞれ重なることになった。後者に関しては、ル・マンを配慮してスタート時間を決めるとFIAは述べている。