PRESS RELEASE
2011年4月17日

ヨーロッパの洗礼を受けたイギリスF3開幕戦。
トップ争いの中、宙に舞い、裏返りながら滑走するビッグアクシデントに遭遇。
しかし桜井孝太郎選手は奇跡的に無傷で生還!

 F1で活躍する小林可夢偉選手に続き、ヨーロッパを戦いの場に選んだ若きサムライ、日本人最年少BMWスカラシップドライバー、桜井孝太郎選手(16歳)が、イタリア、モンツア・サーキットで開催されたイギリスF3選手権開幕戦に、ハイテック・モータースポーツから参戦しました。

 レース開催1週間前に、新装なったスネッタートン・サーキットで実施された最後の公式テストにおいて、極端に高くなった縁石に撥ね上げられ、モノコック全損のクラッシュに見舞われた桜井孝太郎選手は、チームの懸命な努力によってなんとか組み上がったマシンとともに金曜日の早朝にイタリア、モンツア・サーキットに入りしました。

 土曜日の1時間のフリー走行が実質的なシェイクダウンという状況の中、順調に周回を重ねた桜井孝太郎選手でしたが45分を過ぎたことろでミッション・トラブルにより最終コーナーでコースオフ。予選に向けて多少の不安を残す展開となりました。

 その不安が的中し、予選ではセッション早々にタイヤ交換のためにピットインしたところエンジンが再始動せず、万事休す。最後尾からのスタートが決定しました。

 土曜日の第1レースは多くの混乱に見舞われました。ポールポジションのマシンが出走準備に間に合わず、ピットスタート。桜井孝太郎選手は素晴らしいスタートダッシュを見せて、21番手グリッドから一時は8番手まで浮上する走りを見せ、1周目を12番手でクリアし、ルーキークラスのトップを快走。しかし2周目にセーフティーカーが入り、レース再開直後の混乱の中、前車をオーバーテイクしようと右横にマシンを振ったその場所に、桜井孝太郎選手のさらにアウトを狙ったマシンが並びかけ、後方からもう1台のマシンが続き、行き場を失った桜井孝太郎選手は前車のリヤタイヤをヒット。高く宙に舞いながら裏返り、そのまま地面に激突。ロールバーを地面に擦らせながら滑走してタイヤバリアに突っ込んだ形でようやく停止しました。日本人初のF1パーマネントドライバーとなった中嶋悟氏が現役時代、1978年に初めてイギリスF3に挑戦した当時、緒戦のスタート直後のアクシデントで宙に舞い、何回転かして裏返って止まった事故の記憶が蘇るような、凄まじいクラッシュでした。回収された桜井孝太郎選手のマシンのデータロガーからは、時速240キロで接触して空中に舞ったことが確認されました。

 すぐに救急車でメディカルセンターに運ばれた桜井孝太郎選手でしたが、幸い大きな外傷はなく、検査の結果、奇跡的にも身体に異常は無しと診断されました。

 しかし残念ながらマシンの損傷は激しく、ロールバーは半分が削れ落ち、エンジンの吸気ポッドも半分が擦り切れてなくなっている状態。裏返って押しつぶされたモノコックの損傷は著しく、ちょうどドライバーの肩の部分にそって真横にクラックが入り切断されている状態でした。過去数年間に渡ってダラーラ製モノコックがこのような形で破損した前例はなく、衝撃の強さを物語っていました。しかしマシンはともかく、ドライバーが無傷で生還できた奇跡を確認し、チーム全員、ホッっと胸をなで下ろしました。

 レース後、競技長のもとに招聘され、事情聴取された結果、あくまでレーシングアクシデントであり、桜井孝太郎選手にペナルティが課されることはありませんでした。しかし、マシンの修復は不可能な状態で、チームは日曜日に開催される第2戦、第3戦に出走を取り消す決断をせざるを得ませんでした。

桜井孝太郎選手のコメント
「予選でのトラブルが結果的に大きかったですね。セルモーターが回らずコースに戻れなかった。その結果、決勝レースは攻めのレースを強いられましたが、最後尾から上手くスタートを決め、2周の間に8台をパスし、全体の12番手まで上がってNクラスのトップを奪ったところまでは完璧でした。しかしセーフティーカーが入り、チームとの無線交信がうまくいかず、完璧な再スタートが切れませんでした。トップを奪い返そうと接近戦の中、スリップストリームで続いたのですが、狭いモンツアで前後左右をふさがれ、行き場を失って接触してしまいました。空中に舞って裏返り、逆さまの状態で地面に落ちて頭の上から火花が散りながら滑走している時は、さすがにびっくりしました。ヘルメットが削れてると勘違いしてたんです(笑)。でも本当に身体に怪我がなくて良かったです。しかし同時にチャンピオン争いで大きく出遅れてしまった事実も、素直に受け止めなければいけません。接近戦でのアクシデントは起こり得ることだし、チームのミスでもありません。自分がヨーロッパのドライバーと戦ううえで、まだまだ未熟な部分があった事もわかりました。日曜日の第2、第3戦に出られなくて、ポイント争いで引き離されるのは悔しいですが、残りの27戦を全部勝ちにいけばいいと思うしかないです。いまは来週のレースのことを考えるだけです。せっかくマーク・ウェーバー選手のように空を飛ぶ経験もし、彼の気持ちもわかったのですから、この経験を生かさないと(笑)。僕は負けたままで終わる気はありませんからね」

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