ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き、F1速報サイト限定コラムの一部をお届けします。

エクレストン御大のジョーク
 バーレーンのフリープラクティス1回目はこれまで誰も見たことがないほど退屈なセッションだった。知り合いのテレビコメンテーターは、最終的には話すことがなくなり、泣きそうになっていたっけ。

 でも少なくとも我々には強い味方がいた。誰かれかまわずジョークを飛ばしまくるバーニー・エクレストン御大だ。どんなジョークかを紹介しよう。来年アゼルバイジャンで初のF1が開催されるが、その前にその国の人権運動の記録を調査した結果、「全く問題はなかった」という。バーニーが世界の政治問題や人権問題をどれだけ理解しているか、その発言からうかがい知るのは本当に楽しいことだ。
「バクーのレースは成功する」「ドイツGPやイタリアGPの代わりとしてふさわしい」ともバーニーは言っていた。
 彼の世界地理の知識も素晴らしいではないか。

 バーニーはもうじき85歳になるのだから、少しどうかしているところがあっても仕方ない。しかし、彼の旧友、マックス・モズレーがF1界に戻って来たがっているというウワサは聞き捨てならない。彼はF1は危機に陥っており徹底的な改革が必要だと主張しているという。ちょっと待ってくれ。今F1が抱えている問題のほとんどが、マックスがFIAのボスだった時代に起きた出来事に端を発するものなのに。

 マックスは75歳。バーニーとふたり合わせて160歳だ。そのふたりがF1の舵を取るというのはいかがなものか。若者の興味を引きファンを増やすにはどうしたらいいか、彼らに果たして分かるのかな?

 バーニーは「ヨーロッパの伝統的なグランプリがなくなってもかまわない」と繰り返し主張している。フランスGPがなくても誰も気にしていないではないか、と彼は言うが、その情報を一体どこから得たのだろう。世間の声がきちんと聞こえるように補聴器をつけるべきだね。

 バーニーはカタールでレースをすることはないと言っている。しかし世界中のあらゆるスポーツを手に入れてきたカタールの人々は、F1の開催料金として年間およそ7,500万ドル(約90億円)を払う用意があるというウワサだ。それが事実であれば、バーニーの心が変わっても私は驚かない。

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