昨年までスクーデリア・フェラーリで、ビークル&タイヤインタラクション・デベロップメントとして活躍した浜島裕英。その浜島さんのコラムがF1速報サイトで連載中です。題して、「浜島裕英のグランプリ人事査定」。今回、F1速報サイトでしか読めない第19回コラムの一部をお届けします。

第十九回査定「表裏一体」
 ブラジルGP。23年ぶりに行われたメキシコGPの開催地、エルマノス・ロドリゲス・サーキットの標高が2,235mと非常に高かったため、昨シーズンまで最も高かったインテルラゴスの標高784mのインパクトが薄くなってしまいました。しかしそれでも、空気の密度は標高0mと比較して8.5%(メキシコは20%)程度低いので、パワーユニットや空力に対しての影響はまだまだ大きい、と言えるでしょう。ちなみに、日本で標高784mというと剣尾山(丹波)で、伊豆大島の三原山の標高が758mとなっています。ご参考までに、富士スピードウェイが585m、鈴鹿サーキットは31m、最終戦のアブダビは0.8mです。

 レースの方は、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が5戦連続ポールポジションを獲得し、メキシコGP同様、2位にルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を従えて連勝し、今季5勝目を飾りました。3位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が入り、お馴染みの顔ぶれの表彰台となりました。この3人の表彰台は今季9回目、この並びは2回目となりました。

 一方、チャンピオンシップにおいては、ロズベルグが年間2位の座を確定し、ベッテルの3位も決まりました。4位の座は未だ熾烈な争いが展開されていて、バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)がその権利を持っており、最終戦での決着が待たれます。

 今回のレースも、勝負の要となったのは、スタートから1コーナーまででした。坂道発進となるインテルラゴスでも、ロズベルグは良いスタートを切り、加速しながらラインを変えてハミルトンの前に出て、ハミルトン得意の1コーナーでイン側からアウトへ攻めて寄り切る作戦を封じました。

マッサのマシンのタイヤ内圧問題
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