ロータス・レーシングのヘイキ・コバライネンが、シンガポールGP終盤でマシンから出火した際にピットに入らなかった理由を語った。
コバライネンはセバスチャン・ブエミと接触、その影響でロータスT127のフュエルシステムがダメージを負い、マシンから炎が上がった。ピット入り口に近づいていったコバライネンだが、結局ピットには入らず、ストレートのピット側のコース脇にマシンを止め、ウイリアムズのクルーから消火器を受け取って、自ら消火を行った。
なぜピットに入らなかったのかと聞かれ、コバライネンはAUTOSPORTに対し、次のように説明している。
「熱くなったエキゾーストに液体をかけると、大きな炎が上がるんだ。消火器を持っているマーシャルを探した。そして結局、ウイリアムズのクルーがいる前で止まることにした。彼らが消火器を渡してくれた」
「(ピットに入ることも)考えたけれど、大きな炎が上がっているのに、人がたくさんいるところに行くのは危険だと思った。レース終盤だったから、マシンを迎えるために人がいっぱい集まっていただろう」
「だからメインストレートで止まる方がいいと思ったんだ。ピットレーンの入り口にたどり着くまではあれほど盛大に燃えているとは思っていなかったから、どうするか考えなければならなかった」
「コースの右側に行くことも考えたけれど、あんなに燃えている状態ではコースを横切るだけのスピードは出せない。それでコーナーに沿ってゆっくり走り、マーシャルを探したんだ」