IZODインディカー・シリーズ第10戦は23日、エドモントンで予選が行われ、佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)がウィル・パワー(ペンスキー)を抑え、2回目のポールポジションを獲得した。
カナダ、アルバータ州々都のエドモントンで開催されているIZODインディカー・シリーズ第10戦エドモントン・インディの予選。エドモントンのダウンタウン北部にあるシティセンター・エアポートを使って作られるサーキットは、去年までとはガラリとレイアウトが変えられた。昨年までのコースは空港の西半分をメインに使っていたが、今年のコースは東半分がメインとされ、長い長いストレートを持つものとなっている。コース上でのオーバーテイクが増え、よりエキサイティングなレースとなるように今年から新しいコースレイアウトが採用されたのだ。
走行初日の金曜日は朝から雨が降り続け、とうとうプラクティスを行うことができず。スケジュール2日目の土曜日は45分間のプラクティスが2回行なわれ、その後に予選が開催された。
予選の第1グループをトップで通過したのはパワーで、第2グループのトップは琢磨。12人のドライバーによる予選の第2セグメントではパワーがトップを奪い、ポイント・リーダーのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が2番手、3番手はポイント3位で昨年のエドモントン戦勝者のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、琢磨は4番手だった。このセッションでの自己ベストが第1セグメントのベストより遅いタイムとなってしまっていたのだ。
そして6人で争われるファイナルステージには、ペンスキーからパワーとライアン・ブリスコ、チップ・ガナッシからフランキッティとディクソン、KVから琢磨とEJビソが進んだ。3チームが2名ずつを送り込む形となったのだ。
10分間のセッション、琢磨は第1セグメントで使ったレッドタイヤ(ソフトコンパウンド)で走り、2周目に1分18秒7716をマークしてトップに立った。そして、3周目には1分18秒5165にタイムを更新。そのまま最後までトップに君臨し続けた。パワー、フランキッティ、ディクソンがアタックを繰り返し自己ベストを更新したが、パワーをもってしても0.0509秒届かず。予選3位はディクソン4位はフランキッティものとなった。
琢磨といえば第8戦アイオワで日本人初のポールポジションを獲得したばかり。今回のポールは自身のキャリア2回目であり、ロードコースにおける初めてのものとなった。
予選を終えた琢磨はピットへと戻ってくると、コクピットに座ったまま両手を何度も突き上げ、喜びを表した。
「すごく嬉しい。アイオワでの初ポールポジションももちろん嬉しかったけど、今日のポールも本当に嬉しい。オーバルとロードの両方でのポール獲得を達成したっていう意味からも喜びは大きい」と琢磨。
「第2セグメントではちょっと欲張ってマシンが良くなくなってしまったけれど、ファイナルでマシンを元に戻すとバランスが良くなっていた。これまでに何度もレッドタイヤの使い方がうまく行かずに苦しんだけれど、今日はレッドでもマシンがとても良く、ユーズドのレッドで走ったファイナルでも良いタイムをマークできた。KVレーシングは今年から3台で作業を分担することを上手にやれてきていて、それが今日はとてもうまく行っていた。今回は全員にとって初めてのコースで、それが自分のコースを知らないという不利を無くしていたところもあると思う」
パワーも今回は完全に脱帽。ポールポジションの表彰式に向かう琢磨を見つけると歩みよって手を差し伸べ、ふたりは握手。「今日のコンディションであのタイムはすごい。見事な予選だった」と琢磨を賞賛していた。
決勝レースの前には、いつも通りに30分間のファイナルプラクティスがある。そこで各チームとも最後の決勝用セッティングのチェックを行う。新レイアウトだというのに走行時間の少ない今回、このプラクティスでいかにマシンを良いものとできるかが、決勝でのパフォーマンスを左右する。
