26日(金)、東京・青山にあるホンダ・ウェルカムプラザ青山で、佐藤琢磨のインディカー・シリーズ初優勝を記念する“凱旋トークショー”が一般のファンを対象に開催され、集まった多くの人々を前に琢磨が優勝の喜びを語った。
ファンにとっては待ちに待った瞬間だった。司会の宮城光氏にうながされて琢磨が登場すると、会場のボルテージは一気にヒートアップ。この日配られた350名分の整理券を握りしめたファンからは割れんばかりの歓声が沸き起こった。
会場を埋めつくすファンを前に初優勝のレースを振り返りはじめた琢磨は、直前のメディア会見で見せた以上の笑顔をふりまき、自らも身を乗り出しながら当時の心境をファンと共有。トークショーも佳境を迎えると、琢磨はロングビーチの表彰台で掲げた“シャンパン漬け”の日の丸をおもむろに取り出し、それをファンの前に掲げると、会場はこの日一番の歓声に包まれた。
イベントの最後には、お楽しみのプレゼント抽選会も開催。幸運の末、琢磨本人から直筆サイン入りの優勝記念ボードと「No Attack,No Chance」のロゴ入りTシャツを手にした佐藤さん親子は、「この日を待っていました。今日の琢磨選手は一層輝いていましたね。いろんな所で琢磨選手の報道を見るたびに、自分の中にエネルギーが溜まっていく感じで、すごく元気をもらいましたし、とても感動しました」と、興奮気味に語ってくれた。
この日の会見で多くのファンに支えられてきたと語った琢磨。今日のイベントで逆にファンからエネルギーをもらった彼は、休む間もなく戦いの舞台に戻る。優勝という壁を乗り越え、新たな一歩を踏み出した佐藤琢磨の次なる一戦は、5月5日(日)決勝のブラジル・サンパウロとなる。