序盤のスピンを乗り越えてジャスティン・ウィルソンが2位フィニッシュ
ダリオ・フランキッティは今季4度目の表彰台となる3位
佐藤琢磨は序盤にアクシデントに2度巻き込まれて23位
2013年8月25日(日)・決勝
会場:ソノマ・レースウェイ
天候:快晴
気温:24~25℃
2013年のシーズンも終盤に突入しているインディカー・シリーズは、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のソノマ・レースウェイで第15戦が開催されました。このレースを含め、今シーズンの残すレースは5戦だけとなっています。
全長2.385マイルのコースを85周するレースは、スタートから30周の間に5度ものフルコースコーションが出される展開となり、各チームはさまざまな作戦を採用してレースを戦うことを強いられました。
ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)は、7周目に後方からヒットされてスピンを喫し、23番手まで後退しました。そこからは燃費セーブを心がけ、絶妙のタイミングでピットストップを重ねたことで、着々とポジションをばん回し、69周目のリスタートでついに2番手までポジションを上げました。彼らは今シーズンのベストだった2度の3位を上回り、2位フィニッシュで表彰台に上りました。
そして、3位でゴールしたのは、予選でポールポジションを獲得したダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)でした。彼にとっては、今シーズン4度目のトップ3フィニッシュでした。
ポイントスタンディングで2位につけているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、予選2番手でフロントロー外側グリッドからスタートしましたが、フィニッシュは15位でした。決勝日の朝のファイナルプラクティスで最速ラップをマークし、レースでも好調を維持、85周の戦いがまだ折り返し点を迎える前の34周目にトップに立つと、そのままレースをコントロール下に置きました。しかし、63周目に出されたフルコースコーション中に行った最後のピットストップで、ほかのチームのクルーと接触し、ペナルティーを科せられ、優勝のチャンスを失いました。15位でのゴールでも、ディクソンはポイントスタンディング2位の座は守っており、キャリア3度目のシリーズタイトル獲得を目指し、残る4レースを戦います。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、13番手スタートから10周で9番手までポジションを上げ、さらに上位を狙える状況が見えていましたが、19周目のリスタートのあと、目の前でスピンしたマシンと接触してフロントノーズとフロントサスペンションを破損しました。ピットで長い時間をかけてマシンを直し、レースに戻りました。ところが、今度はスピンして進行方向と逆を向いてストップしていたマシンが突如として動き出し、佐藤にぶつかってきたことでレースを終えざるを得ませんでした。
2013年シーズンも残すところ4戦となっています。次戦の第16戦は、休む間もなく東海岸に再び戻り、来週末にメリーランド州ボルチモアのストリートコースで開催されます。
■コメント
ジャスティン・ウィルソン(2位)
「序盤のリスタートでスピンをさせられ、追い上げるレースになりました。不利な状況に陥りながらも、チームは的確なピットタイミングを見つけ出してくれました。ハードタイヤでスタートした作戦も正しかったと思います。スピンで最後尾近くまで下がったあとは、ピットストップで続けてソフトタイヤを装着し、ゴールまでハイペースでのアタックを続けました。マシンのハンドリングはすばらしく、私たちはコース上でもタイミングよくライバルたちをパスできていました。最後にはトップの座を争いましたが、優勝まではあと一歩届きませんでしたね。それでも、ハードワークを続けてきてくれているチームのために、2位でゴールして表彰台に上れたことをうれしく思います」
佐藤琢磨(23位)
「新品のソフトタイヤでスタートし、順位をいくつか上げることができました。マシンのセッティングもよかったようで、周りを走っていたライバル勢と同じペースで戦うことができていました。しかし、リスタート直後のターン3でスピンしたマシンが右側からコースに戻ってくる状況となり、接触してしまいました。傷めた右フロントサスペンションを修復してレースに戻ったのは、来年に向けてのデータを集めるためでした。大幅な周回遅れとなっていた私たちは、レースの邪魔をしないようにリスタートでは後方に下がるなどしていましたが、スピンをして止まっていた一台のマシンの横を通り抜けようとしたとき、彼が突然アクセルを踏み込んでぶつかってきて、リタイアを喫することとなりました。全く無駄なアクシデントだったと思います。次は得意とするボルチモアのストリートです。今週のレースからは気持ちをきっちりと切り替え、絶対に勝つという意気込みでレースに臨みます」
アート・セントシアー|HPD社長
「とてもエキサイティングで波乱に富んだレースの最終的な結果が、オフィシャルの判定に頼らなければならなくなった点は非常に残念なことでした。しかし、今後も私たちはインディカー・シリーズのマニュファクチャラーズタイトル獲得をかけたし烈な戦いにおいて、Hondaエンジンの強さ、Hondaチームの能力の高さを見せ続けていきます。タイトル争いは最終戦までもつれ込むことになりそうです。2位でゴールしたジャスティン・ウィルソン、3位フィニッシュしたダリオ・フランキッティ、表彰台に上った彼らの力強い走りを今日はたたえたいと思います。次のボルチモアでも、また激しいファイトが繰り広げられることでしょう」
