F1第12戦ベルギーGPの公式予選は、セバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンを退け、今季9度目となるポールポジションを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は12番手だった。
決勝のトップ10グリッドを決める予選Q3には、レッドブル、フェラーリ、ロータス・ルノーGPの各2台とマクラーレンのルイス・ハミルトン、メルセデスGPのニコ・ロズベルグ、ザウバーのセルジオ・ペレス、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリという10台が進んだ。
メルセデスのミハエル・シューマッハーはQ1で原因不明のクラッシュに見舞われタイムを記録することなく早々と予選を終了。また、マクラーレンのジェンソン・バトンはQ2で作戦を見誤り13番手、ザウバーの小林可夢偉もタイムアタックのタイミングに失敗し、12番手でQ3進出を逃した。
路面状況も回復し、ソフトタイヤが投入されたQ3は、セッション終了を告げるチェッカーでようやく決着するという白熱の争いとなった。最後のアタックを残しトップ3につけていたレッドブル2台とマクラーレンのハミルトンは最後のラップもベストタイムを更新する。
ここで1分48秒台を叩き出したハミルトンが一度はポールを奪ったかに見えたが、直後にチェッカーを受けたベッテルがハミルトンをさらにコンマ5秒上回った。この結果、ベッテルが2戦連続今季9度目、通算では24回目となるポール獲得を果たした。
48秒台に届かなかったマーク・ウエーバーは3番手。フェラーリはフェリペ・マッサが前戦ハンガリーに続き4番手を獲得したが、一方のフェルナンド・アロンソは今季ワーストの8番手に終わった。
5番手のニコ・ロズベルグに続き、この日好調だったトロロッソのアルグエルスアリがキャリアベストの6番手をゲット。ニック・ハイドフェルドに代わり急遽ロータス・ルノーのマシンを与えられた注目セナもチーメイトを上回る7番手につけた。