HRTのテクニカルディレクターを務めるジェフ・ウィリスは、当初開幕戦に予定されていたバーレーンGPが中止になったのは、HRTにとって“神の恵み”だったと述べた。F1SAが伝えている。
チームは、オーストラリアGPを前に用意した新しいノーズコーンがFIAのクラッシュテストを通過せず、その他にも多くの問題を抱えたまま開幕戦のグランプリウイークに突入。
フリー走行もまともに走れない状況のなか迎えた予選では、今季から再導入された予選107パーセントルールに觝触し、決勝出走を果たせなかった。
しかし、このスペインチームはそれより2週も前に他の困難を抱えていたことを明らかにした。彼らは、バーレーンGPが予定通り開催されていれば、チームがバーレーンに行くことすらできない状態だったと認めているのだ。
コンコルド協定によれば、チームが不可抗力以外の理由でレースに参加しなかった場合は、F1シリーズから除外されることもある。
「難しいスタートだったのは承知している」とウィリスはf1today.nlに対しマレーシアで語っている。そのマレーシアでビタントニオ・リウッツィとナレイン・カーティケヤンのふたりは、なんとか予選通過を果たすことができた。
「シーズンがバーレーンで始まっていたら、準備が整っていなかった我々は参加できなかったかもしれない。バルセロナでのテストに変更されたのは運が良かったよ」