イタリアのイモラ・サーキットで開催されたフォーミュラ・ルノーALPS第2戦で、ユーロノバの笹原右京は開幕戦に続く入賞を逃す結果となった。

 開幕戦バレルンガで2レース連続入賞を果たし、走行経験のある第2戦の舞台イモラに乗り込んだ笹原。しかし、初日の練習走行からマシンリヤの安定感を欠いていた笹原は、トップ20入りもままならないまま予選を迎えてしまい、上位進出を懸けた予選のアタックラップでは痛恨のスピンを喫し、リヤからバリアに接触。結局、37台中、29番グリッドに沈んだ。

 挽回を図った同日のレース1では、課題だったスタートを決めたものの、不運にも前方で起きたクラッシュを回避しようとしてスピンアウト、バリアに接触したマシンはフロントウイングにダメージを負ってしまう。その後、笹原は手負いのマシンながらも着実にポジションを上げたが、レース終盤に強まった雨の影響でレースは赤旗が振られ、11周終了時点の21位でフィニッシュとなった。翌日のレース2も29番グリッドからスタートした笹原は18位が限界だった。

■笹原右京のコメント
「応援、支援してくださっている皆さまの期待に応えられずに申し訳ありません。自分自身も不甲斐なく思っています。イモラには自信を持って臨んだのですが、練習走行の段階からクルマの後ろが不安定でした。自分が思い描くクルマの動きとはまったく違っていて、攻めたらクラッシュしそうな感じした。チームのエンジニアと相談して、いろいろと調整を施したのですが、改善できないまま予選を迎えました。予選のアタックラップでは第1、第2コーナーをうまく走れたのですが、続くコーナーでスピンしてバリアへ衝突してしまいました。幸いにもコースへは戻れたので、最低限のタイムだけは記録しようとその後も走り続けました。セッションの最後、赤旗が出た時点でこれ以上のタイムアップは無理と判断してクルマを降りました」

「開幕大会で課題だったスタートは上達したと思います。実際、決勝レース1でも決勝レース2でも、第1コーナーまでに順位を上げました。しかし、決勝レース1では運悪く前方の衝突事故に巻き込まれ、バリアに接触したことでフロントウイングがガタガタになり、クルマの操縦性は酷く損なわれてしまいました。終盤には雨が降ってきてチャンスが来た! と思いましたが、残念ながら赤旗終了となってしまいました。決勝レース2でも、タイヤが十分に温まっていない序盤に、ペースの上がらないライバルを抜いて大きく順位を上げられました。しかし、周囲のペースも上がってくると、やはり調整不足のクルマではなかなか勝負に持ち込めません。この第2大会の成績にはもちろん不満ですが、多くのライバルを抜いて手応えを感じましたし、2レースとも最後まで走りきって豊富なデータを持ち帰れたことは収穫です」

「次はベルギーのスパフランコルシャンで開催されるユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0第2大会に挑戦します。まだコースを走った経験はありませんが、クルマが決まっていれば十分に戦える自信はあります。より高いレベルで自分の位置を確かめる良い機会になると前向きにとらえています。今後ともご支援、ご声援をよろしくお願い致します!」

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