2013年F1第12イタリアGPの決勝は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインで今季6勝目を挙げた。

 欧州ラウンドの最終戦となるイタリアGPは、熱狂的なフェラーリファンのティフォシが集うF1屈指の高速サーキット、モンツァが舞台。迎えた8日14時(現地時間)からの決勝は、レースの1時間前にパラパラと細かい雨が落ちたものの、曇り空のもと終始ドライコンディションで行われた。

 レースは、グリッド4、5番手に並んだフェラーリ2台が好スタートをみせ、フェリペ・マッサが2番手、フェルナンド・アロンソも4番手へ浮上すると、さらに3周目にはマーク・ウエーバーを捉えてフェラーリ2台が幸先良く2、3番手を形成。ベッテル追撃への態勢を整えたかに見えた。

 しかし、スタンドを埋めたティフォシの熱狂はこれが最初で最後となる。ポールポジションから無難なスタートを決めたベッテルが、序盤からフェラーリ以下を置き去りにするペースを披露、10周目には、ポジションの入れ替えで2番手に浮上していたライバルのアロンソに5秒のギャップを築いた。

 勢いにのるベッテルとレッドブルは、フェラーリに追い打ちをかけるように最初のピットインでベッテルと4番手ウエーバーがダブルストップを決めてウエーバーがマッサをアンダーカット。さらに上位勢で最後にピットインしたアロンソのすぐ後ろに迫り、中盤以降はアロンソにプレッシャーを与える展開へと持ち込んだ。

 先頭を走るベッテルはアロンソに最大12秒ものギャップを築いてその後もレースをリード。ただ、レッドブルは終盤にウエーバー、ベッテルと続けてショートシフトを何度も指示。特にウエーバーは低速ギヤの不調がドライビングに影響を与える状態にまで陥る。しかし、彼らはタイムを削りながらも着々と周回を重ね、結局53周を走破。ベッテルはアロンソを従え今季6度目のトップチェッカーを受け、チャンピオンシップでもアロンソに決定的なリード(53ポイント差)を築いた。

 3位はウエーバーで4位がマッサ。予選3番手のニコ・ヒュルケンベルグは、スタートこそフェラーリの先行を許したものの、快調なペースで5番手を走行。終盤も追いすがるニコ・ロズベルグを振り切って今季自己ベストの5位でフィニッシュした。

 一方、ハードタイヤでのスタートを選択した11番手のキミ・ライコネンと12番手のルイス・ハミルトンはそれぞれアクシデントに見舞われ、上位進出はならず。ライコネンはスタート直後の1コーナーでセルジオ・ペレスと接触し、フロントウイングを破損。緊急ピットインで最後尾からの追い上げとなったライコネンは、何度もファステストラップをマークするも、余分なピットインが響き11位に。ハミルトンもスローパンクチャーが影響し、9位が精一杯だった。

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