スーパーGT第6戦富士でWedsSport ADVAN SC430を駆り、3位表彰台を獲得した荒聖治が、ヨーロッパで開催されているブランパン耐久シリーズの終盤2戦に、マクラーレンMP4-12C GT3を駆り出場することになった。

 2004年のル・マン24時間ウイナーである荒は、その後もFIA-GT1世界選手権に参戦するなどヨーロッパでの経験も豊富。今回、荒はブーツェン・ジニオン・レーシングにマリーノ・フランキッティとともに加入、マクラーレンMP4-12C GT3をドライブし、9月21〜23日のニュルブルクリンク戦、そして最終戦ナバーラに参戦するという。

 ブーツェン・ジニオン・レーシングはこれまで1台のマクラーレンをブランパン耐久シリーズで走らせてきたが、荒とフランキッティを起用するにあたり1台を追加投入するという。

「我々のマクラーレンは信頼性も高く、速い。我々が残り2ラウンドで良い結果を得られる可能性は高いだろう。そんな中、ふたりの偉大なドライバーを迎えることができて満足しているよ」とブーツェン・ジニオン・レーシングのオリビエ・レイン代表は語る。

 今季のル・マン以来ひさびさにヨーロッパの舞台で戦う荒は、「6月にマクラーレンをテストする機会があり、今回ブーツェン・ジニオン・レーシングから参戦の機会もらいとても幸せに思います。ニュルブルクリンクは知っていますが、ナバーラは自分にとっても新しい挑戦です。自分と同じくGT3ルーキーのマリーノと組むのを楽しみにしています」と意気込みを語る。

 また、ル・マンではニッサン-デルタウイングをドライブしたマリーノ・フランキッティは、「ブーツェン・ジニオン・レーシングとともにGTカーをドライブする機会を得られて嬉しく思うよ。ブランパン耐久シリーズはとても競争が激しい。特にセイジと仕事をするのを楽しみにしているよ。どんな時でも、ル・マン24時間ウイナーと仕事をするのは楽しみなんだ」と語っている。

 チームにはすでにニコ・フェルドンク、ジェローム・ティリー、エドアルド・モンドロンというドライバーが在籍しているが、荒、フランキッティとの組み合わせは後日発表されるという。

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