2001年の初代D1グランプリチャンピオン、谷口信輝が、2012年のD1グランプリにトヨタ86で復帰、フル参戦を目指すことが東京オートサロン2012の会場で明らかにされた。
2011年はスーパーGT300クラス、スーパー耐久ST1クラス、さらにシビックインターシリーズと3カテゴリーでシリーズチャンピオンを獲得し、最高の1年となった谷口。近年ではサーキットレースでの印象が強い谷口だが、その名を上げたのはチューニングカーやD1グランプリを中心としたドリフトだった。
谷口は2001年にD1グランプリの初代チャンピオンを獲得。その後HKSのワークスドライバーとしてHKSハイパーシルビアやHKS Racing Performer IS-220Rなどで2005年までD1に参戦しており、2008年にはスポット参戦で復活を果たしていた。
13日、東京オートサロンの会場内で行われたD1グランプリのイベント、『D1 GP Kick Off Drift』の中で、谷口が登場し、2012年のフル参戦を目指すと発表。チームはもちろんHKSで、マシンはトヨタ86を使用することが明らかにされた。
「ホントは出たくなかったんですけどね〜(笑)。だって初代チャンピオンって肩書きはずっと残るでしょ? だからプレッシャーがかかる」と場内を笑わせた谷口。
谷口がドライブすることになる『HKS 86 Racing Performer』は、オートサロンの会場に展示されていたものの、車高も高く開発はまだまだノーマルに近い状態。すでに谷口はマシンをドライブしたが、「まだまだ全然だね。でも、良くなっていく可能性は感じた」と言う。
ひさびさのD1復帰となる谷口がどんな走りをみせるのか? HKS&谷口の挑戦に期待がかかる。