2011年F1第5戦スペインGPがバルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで幕を開け、金曜1回目のフリー走行はレッドブルのマーク・ウエーバーがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は17番手につけている。
スペインGP初日、金曜日の午前10時から始まったフリー走行1回目の天候は快晴で気温19度、路面温度は17度というコンディション。今回、タイヤサプライヤーのピレリは従来のハードタイヤの耐久性を大きく向上させた新しいコンパウンドのタイヤを投入。オプションにはソフトタイヤを持ち込んでいる。
フォース・インディアとトロロッソはこのセッションにリザーブドライバーを起用し、ニコ・ヒュルケンベルグがポール・ディ・レスタのマシンをドライブ。トロロッソのセバスチャン・ブエミはダニエル・リカルドにシートを譲った。スポンサーマネーの問題でシート喪失がウワサされていたヴァージンのジェローム・ダンブロジオはこれまで同様シートに収まっている。
1回目のセッションは、序盤からマクラーレンやフェラーリ、メルセデス、ザウバーといったマシンがハードタイヤを履いて走行をスタート。10台ほどのマシンがタイムを計測するなか、周回をリードするザウバーのセルジオ・ペレスが1分27秒台でまずはトップに立ち、2、3番手にマクラーレンの2台が続いた。
開始から30分が過ぎると、昨年ウイナーのウエーバーが走行をスタートさせる。そのウエーバーはすぐにペレスのタイムを更新してトップに立つと、計測2周目に1分25秒台までタイムを更新。直後に合流したチームメイトのセバスチャン・ベッテルも26秒台で2番手に続き、セッションは中盤を前にレッドブル2台がリードする展開へと変わった。
中盤以降もウエーバーのトップは変わらないものの、2番手以降はメルセデスのニコ・ロズベルグや母国GPのフェルナンド・アロンソが26秒台のタイムを並べてくる。マクラーレンはルイス・ハミルトンがベッテルの後ろ5番手で続き、ルノーのニック・ハイドフェルドが6番手。ザウバーはペレスが9番手。その一方で、ウイリアムズは残り30分を前にルーキーのパストール・マルドナドがコースアウトを喫し、マシンを降りてしまう。
セッションはその後も各チームがロングランなど独自のプログラムで周回を重ね、タイムシートも上位は大きな変動がなく推移。終盤にベッテルが2番手タイムをマークするも、トップのウエーバーとはほぼ1秒のギャップでそのままフリー走行1回目は終了を迎えた。
3番手はロズベルグ。4番手にアロンソが続き、ザウバーのペレスが5番手につけた。なお、可夢偉は1分28秒台のタイムでフェリペ・マッサの後ろ17番手につけている。