フェラーリのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、2014年のF1マシンは今のところ昨年と比べて非常に遅いが、開幕までにはかなり速くなると予想している。

 1月末に行われた今年初のF1合同テストの後、多数のドライバーが2014年のマシンは遅くなったと認めた。

 F1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入される今年、ヘレステストでケビン・マグヌッセンによって記録されたトップタイムは、2004年のテストでミハエル・シューマッハーが出した、過去の全ヘレステストの中でのベストタイムより8秒も遅かった。

 マグヌッセンは1分23秒276を記録したが、2013年の同地でのトップタイムはフェリペ・マッサの1分17秒879だった。

 しかしアリソンはこれについてそれほど心配していない。テスト序盤はエンジンのパフォーマンスと信頼性のテストに集中しており、空力のアップデートは開幕直前に持ち込まれることになるため、ヘレスでのマシンは本来のポテンシャルを見せていたわけではないと彼は述べている。

 残り2回のテストの中で、各チームはダウンフォースを増やし、コーナリングスピードを改善していくことができるとアリソンは考えている。

「リヤウイングのサイズを見れば分かる。どれもカナダ仕様のリヤウイングに近い」とアリソン。
「(2014年の)マシンのダウンフォースはだいたいそのレベルなのだ。それにフロアのブローイングもなくなった」
「だが規則が変更されることで、新しいチャンスが生まれた。そのため、急激にダウンフォースを発見していくことになる」

 マクラーレンのジェンソン・バトンは、「開幕戦を迎えた時には皆がかなり速くなっているだろう。シーズンの終わりには(去年との差が)それほど大きくなくなっていると思う。2、3秒かな」と述べている。

 ウイリアムズのチーフテスト&サポートエンジニアであるロッド・ネルソンは、次回のバーレーンテストでは各チームとも多少速さの追求に重点を移すものの、真のパフォーマンスが見えてくるのは最終テストになるだろうと語った。

「私がやるべきことのリストは300にも上るが、まだ50ぐらいしかこなしていない」とネルソン。
「予選とは異なるペースで、レースディスタンスを走らなければならない。たとえば、1周目のパフォーマンスとタイヤのデグラデーションの状況を見るなど、さまざまなテストを行う必要がある」
「メルボルン用のたくさんの新しい空力コンポーネントは2回目のバーレーンテストに持ち込む予定だ」

 残りのテスト2回は共にバーレーンで行われ、2月19日、2月27日にそれぞれスタートする。

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