ミハエル・シューマッハーの広報を務めるサビーネ・ケームは、彼のヘルメットカメラに関する報道には一部誤りがあると述べ、メディアに対してさらなるプライバシーの尊重を促した。
先月29日にスキー中に事故に遭い、頭部に重傷を負ったシューマッハーは、現在もグルノーブル大学病院の集中治療下で人工的な昏睡状態に置かれている。彼の容体は安定してはいるものの、依然として深刻な状態であるといわれている。
この事故の原因を調査している当局は、シューマッハーのヘルメットカメラを家族から受け取ったとされているが、広報のケームはそれに関する報道には一部誤りがあるとコメントを発表した。
「ミハエルのヘルメットカメラは、家族から自主的に捜査機関に提出されました」とケームは語っている。
「家族の意志に反して提出されたという報道は虚偽です」
「家族のプライバシーについては引き続き尊重していただくようお願いします」
2011年の2月にラリー事故で重傷を負った元F1ドライバーのロバート・クビカは、シューマッハーの家族にプレッシャーを及ぼしかねないメディアの報道に懸念を示している。
「私も同様の状況にあった。彼とその家族、そして親しい友人たちが辛い時期にあってもメディアは困難なゲームを繰り広げることを知っている」とクビカ。
先日には、ジャーナリストらしき人物が変装姿でシューマッハーの病室に侵入を試みたという事例も報告されている。