2月27日から2日間の予定で、スーパーGT500クラスのホンダHSV-010勢5台、GT300クラスのホンダCR-Z勢2台が鈴鹿サーキットでテストを開始した。
今回の鈴鹿テストには、HSV-010全5台のほか、GT300のCR-Zも16号車無限CR-Z GT、55号車ARTA CR-Z GTが参加している。32号車Epson HSV-010はセパンテストから戻って来てから今季仕様にアップデートが施され、新型としてのシェイクダウンとなり、これですべてのHSVが13年モデルとなった。
セッションが始まる10時直前に、それまでパラついていた雨が上がり、ちょい濡れの路面で走行開始となった。路面は午前中だけで完全ドライとはならず、その中で雨に強いダンロップタイヤを履く32号車がトップタイムの1分59秒283をマークした。
途中、18号車ウイダー モデューロ HSV-010をドライブするフレデリック・マコウィッキがスプーンで2回連続オーバーランする姿も見られたが、ほとんどのマシンが大きなトラブルなく1回目のセッションを終えている。ちなみに、このセッションでブリヂストンが新しいパターンのウエットタイヤを試している。
午後からはコンディションが回復し、各車スリックタイヤでの走行となった。その中で17号車の塚越広大が、前回のもてぎテストに次ぐトップタイムをマーク。それも1分49秒430と、コースレコードを約コンマ4秒上回るタイムをたたき出した。
塚越は「クルマのセットはあまりいじらず、タイヤ選択をしている中で出したタイム。でももっと速いタイムを出しておきたい」と語った。一方、2番手に甘んじた100号車RAYBRIG HSV-010は、マイナートラブルが出て本来のポテンシャルを発揮できなかった模様で、小暮卓史は「近いタイムは出ると思う」と語っており、HSVはほぼコースレコード付近のレベルにあるようだ。
なお、HSV勢は明日までのテストだが、明日から2日間ニッサンGT-Rがテストを予定しており、明日1日だけ両車が同条件で走ることになる。