2012年F1第9戦イギリスGPが現地時間の6日にシルバーストン・サーキットで幕を明け、金曜1回目のフリー走行はロータスのロメイン・グロージャンがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は7番手につけた。
初日から生憎のブリティッシュウエザーに見舞われた金曜日のシルバーストンは、朝からの雨でコース上はヘビーウエット。10時に始まったセッションは時間が進むにつれて雨量も増し、ドライバーたちもフルウエットタイヤでの走行に苦労する厳しいコンディションとなった。
この雨の影響でピレリが初日に持ち込む予定だった新型のハードタイヤは出番がなく、各ドライバーの重ねた周回数も10周前後に留まった。そのなか、ザウバーの小林可夢偉は最も多い19周を走ったが、彼はピットインの際にエントリーロードに正しく進入しなかったとして審議の対象になっている。前戦で今レースの5グリッド降格が決まっている可夢偉だが、セッション後の審議によってはさらなるペナルティが科せられる可能性も浮上している。
そうしたなか、最初の90分ではロータスのロメイン・グロージャンが1分56秒台のタイムでセッションのトップにつけ、2番手にトロロッソのダニエル・リカルド、3番手には母国グランプリのルイス・ハミルトンがつけた。4番手のセルジオ・ペレス、5番手のフェリペ・マッサらは、今週の空力テストで重傷を負ったマルシャの女性テストドライバー、マリア・デ・ビロタへのサポートを示す印としてヘルメットにロゴをペイントしている。
一方、体調不良で前戦ヨーロッパを欠場したマルシャのティモ・グロックは元気な姿でセッションに参加。また、ウイリアムズとフォース・インディア、HRTの3チームからはバルテッリ・ボッタス、ジュール・ビアンキ、ダニ・クロスがレギュラードライバーに代わって最初の走行を行っている。