2014年F1第2戦マレーシアGPは29日、セパン・インターナショナル・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが2戦連続、通算33回目のポールポジションを獲得した。
現地時間16時からの予選は、セッション開始前の激しいスコールの影響で50分も遅れてスタート。2戦連続で雨がらみのコンディションとなるなど、波乱含みのセッションとなった。
ファーストラウンドのQ1では、ケータハムの小林可夢偉が20番手で敗退。可夢偉はそれまでの3回のフリー走行でわずか12周しか走れず、ぶっつけ本番でのアタックとなったが前回同様に雨を味方につけることはできず。チームメイトのマーカス・エリクソンもQ1終了直前に濡れた縁石にのってクラッシュ、マシンに大きなダメージを負ってしまった。
続くQ2では、ウイリアムズの2台がタイヤ戦略を誤り2台揃って敗退。また、トロロッソと接触したフェラーリのフェルナンド・アロンソは無事にQ2突破を果たしたものの、ダニール・クビアトとのアクシデントが審議対象となっている。
最終ラウンドのQ3には、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの各2台とフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、トロロッソのジャン-エリック・ベルニュの10台が進出した。
ポールポジションを決するQ3もウエットコンディションで始まるが、Q2トップのハミルトンはいち早く1分59秒431をマークしてリード。僅差の2番手にレッドブルのセバスチャン・ベッテル、コンマ7秒差の3、4番手にフェラーリのフェルナンド・アロンソとメルセデスにニコ・ロズベルグがつける展開となった。
各車は一度ピットインしてタイヤを交換するが、セッション終盤は再びコースコンディションが悪化。タイム更新は厳しい状況となり、ハミルトンがポールの座を確かなものとしたが、最後にチェッカーを受けたロズベルグだけはポジションアップに成功し、アロンソから3番手を奪った。
5番手にはダニエル・リカルドがつけ、キミ・ライコネンが6番手。Q3で唯一、インターミディエイトタイヤを履いたマクラーレンはケビン・マグヌッセンが8番手。一方、最後までフルウエットを履かなかったジェンソン・バトンは10番手に終わっている。