F1第4戦トルコGPが現地時間6日にイスタンブールパーク・サーキットで幕を明け、金曜最初のフリー走行はフェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は6番手につけている。

 ヨーロッパラウンドの開幕戦となるイスタンブルパーク・サーキットは初日から生憎の雨模様となり、午前10時からのフリー走行1回目は気温10度、路面温度11度というウエットコンディションでセッションの幕が明けた。

 ピレリがこのトルコに持ち込んだのは、開幕3戦と同じソフト(オプション)とハード(プライム)という2種類のタイヤ。それに、金曜フリー走行用のハードタイヤも追加で持ち込まれたが、ウエットセッションとなったフリー走行1回目では各チームとも今季初めての雨用タイヤでインスタレーションラップを行うことになった。

 チーム・ロータスとフォース・インディア、トロロッソは今回も最初のセッションにリザーブドライバーを起用。ロータスは開幕戦以来となるカルン・チャンドックがヘイキ・コバライネンに代わりT128をドライブし、フォース・インディアはエイドリアン・スーティルに代えてニコ・ヒュルケンベルグ、トロロッソはダニエル・リカルドがハイミ・アルグエルスアリのマシンに乗り込んだ。

 セッションは、終始雨の中で行われ、フルウエット用のエクストリームウエザータイヤを履いた10台が前半を走行し、ニコ・ロズベルグがまずは1分40秒台のタイムでトップとなる。

 その後、セッションが折り返すと、レッドブルのマーク・ウエーバーが浅溝のインターミディエイトタイヤを履いてコースに向かい、それに続いたフェラーリのアロンソが残り30分を前に1分38秒台を記録し、ここでインターミディエイトがエクストリームタイヤのパフォーマンスを上回るかたちとなる。

 しかし、その後もコースは依然として水しぶきが上がるほどのフルウエット状態が続き、セッション終盤は各所でアクアプレーニングによるスピンが相次いだ。
 そうした中、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは残り30分を切ったところで赤旗の原因となるクラッシュを喫する。ベッテルは複合コーナーで有名なターン8の立ち上がりでアウト側の縁石に大きく乗り上げ、一瞬にしてコントロールを失うとそのまま滑るようなかたちでイン側のウォールにヒット。ベッテル自身に怪我はなかったものの、マシンはタイヤと足回りに大きなダメージを受ける結果となった。

 セッション再開後もコースコンディションは好転せず、結局フリー走行1回目はアロンソの出した1分38秒607がトップのまま終了。2番手はロズベルグ、3番手ミハエル・シューマッハーとなった。マクラーレンの2台は実質、計測ラップを行わず、ウイリアムズのパストール・マルドナドも終了間際にスピンを喫してマシンを破損している。

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