WTCC世界選手権ツーリングカー選手権岡山ラウンドは16周で決勝レース1が行われ、BMW勢をかわしたロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が優勝。アンディ・プリオール(BMW320si)が2位、イバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が3位に入った。インディペンデントクラスは谷口行規(シボレー・ラセッティ)が日本人初優勝を飾っている。

 昼頃から降り始めた雨はWTCCマシンたちがグリッドに着く頃には雨脚がやや強まり始め、3年目を迎えるWTCC岡山ラウンドは今年もウエットレースが確定。レース1のスタートは、セーフティカー先導によるローリングスタートとなり、SCラン2周を加え16周で争われることとなった。

 フルウエットの中、2周後に切られたスタートでは、ポールスタートのプリオールが完全にスタートを決めトップで1コーナーへ。後方では1周目のアトウッドコーナーでハフがアウグスト・ファルファス(BMW320si)のインを突き、BMW陣営の壁を突き崩していった。一方、後方では中団グループの数台がコースアウト。さらにダブルヘアピンでも何台かがクラッシュを喫した。

 2番手を奪ったハフは、4周目にはプリオールの背後にピタリとつけ、トップをうかがう。迎えた5周目の1コーナーからアトウッドにかけて、ハフは派手なスライドをみせながらもプリオールとサイド・バイ・サイド! ウエット路面を感じさせないバトルで、5周目バックストレートでついにハフがトップに浮上! BMW勢はさらに3番手ファルファスがガブリエレ・タルキーニ(セアト・レオンTDI)のアタックにさらされるが、6周目の2コーナーでタルキーニがコースオフ。逆にタルキーニが遅れを喫することとなってしまった。

 これでトップ3はいったん落ち着くが、激しさを増したのは後方の4番手争い。コリン・ターキントン(BMW320si)とイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)、ノルベルト・ミケルズ(セアト・レオンTDI)の激しいバトルが7周目まで展開。これを制したミューラーは、一気に3番手ファルファスに接近。8周目にはファルファスをかわし3番手に浮上する。

 9周目にはいったんレースは落ち着き、ハフがリードを広げていくが、2番手プリオールにはイバン・ミューラーが少しずつ接近。一方、後方でインディペンデントクラスをリードするのは12番手谷口行規! 前を行くトム・コロネルをあおる走りをみせテレビも注目。12周目にはコロネルを料理し11番手へ! 予選まではマシンに苦労した谷口信輝もウエット路面で復活。クラス3番手争いを展開した。

 終盤、やや雨脚が強まるも、トップのハフは無難に逃げ切りトップでチェッカー! 岡山ラウンドのレース1を制することに。2位にはプリオール、3位にはイバン・ミューラーが入った。インディペンデントクラスは谷口行規が総合11位で見事優勝! 2位はダリル・オユン(シボレー・ラセッティ)、3位にセルジオ・ヘルナンデス(BMW320si)という結果に。谷口信輝は僅差のクラス4位・総合14位でチェッカーを受けた。柳田真孝(BMW320si)は19位、何度かコースアウトしたもののコースに留まった伊藤善博(BMW320si)は21位でチェッカーを受けている。

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