韓国のトップカテゴリー、スーパーレース・チャンピオンシップ第5戦が9月12〜13日にテベックサーキットで行われ、番場琢がスーパー6000クラスで、そして阪口良平がスーパー2000クラスで、それぞれ今季初優勝を飾っている。なお、阪口はこの勝利でスーパー3800クラスとのダブルチャンピオン獲得も夢ではなくなった。

 GMデーウのワンメイクレースとなるスーパー6000クラスに、シケインチームから2戦目の出場となる番場。昨年も戦っていたレースだけに、久々の出場であっても前回2位と、まったく違和感のない走りを見せていた。今回は予選が昼過ぎに降った雨により、ウェットからドライに変わっていく微妙な路面状態の中、番場は計測20分間のうちラスト7分に賭け、最後にコースインして一発勝負に出るも、ストレートでシフトミスをするという失敗が。「最終コーナー立ち上がりまではレコード更新ペースだったのに……」と悔しがるが、トップとの差コンマ14秒で、決勝には2番手から挑むこととなった。

 ローリングスタートで開始された決勝では、ポールのキム・ウィスを抜くまでには至らなかったものの、2台で早々と後続を引き離し、10周近くテール・トゥ・ノーズでのトップ争いを重ねる。そして、「最終コーナーからの加速が僕の方が良かった」という番場は、ストレートでキムを抜いてトップに浮上。後半は「自分のペースで走り続けて」、最後は5秒以上の差をつけ、キムの開幕5連勝を阻止。ひさびさの優勝を飾ることとなった。

「今回のレースまでの1か月間、チームがマシンを進化させるため、すごい努力をしてくれたので最後の最後までプッシュすることができたし、本当にレースを楽しむことができました」と番場。

 今回もスーパー2000クラスとスーパー3800クラスのダブルエントリーとなった阪口。まずはスーパー2000クラスの予選から。このクラスではまだウェットコンディションでの走行で、ドライでの練習走行ではレコードタイムをマークしていただけに、「できればドライで走りたかった」と語る阪口ながら、1周をきっちりまとめてポールポジションを獲得した。

 決勝ではポイントリーダーでGMデーウの宿敵、イ・ジェーウとの一騎討ちになるも、「ワンミスも許されない状態だったけれど、周回遅れをかわす間にビハインドを広げられて」、これを最大の勝因に。ファステストラップをも記録し、「韓国での今季初優勝なので、気持ちがいいです」と阪口。これでランキングでもトップと12ポイント差での3位に浮上した。

 そして、ランキング2位とあってウエイトハンデ80kgを背負ったスーパー3800クラスでは、「もちろんポールは狙ったけれども、やっぱり重さが響いてしまった」と、阪口は予選6番手に。決勝は今回スタンディングスタートに改められ、スタート直後に軽い接触こそあったものの、ひとつポジションを上げて5位でのフィニッシュを果たすことになった。

「この重さを思えば、作戦どおりの結果で良かったです。ランキング2位もキープできたし、最終戦にはボーナスポイントもつくので、最後まで諦めずに頑張ります!」と阪口。タイトルを争うポイントリーダーは、「インディゴ・レーシングチーム」のチームメイトでもあるチョ・ハンウ。ひとつ前の順位でゴールされたため、1ポイント広がる格好となったものの、それでも差は7ポイント。十分逆転可能な差であるし、何より手のうちを知る者同士、きっと見応えのある戦いが最終戦では繰り広げられることだろう。

 なお、そのスーパー3800クラスでは「KIXXパオ」から出場の城内政樹が2位につけ、今季初入賞。韓流スターのリュ・シウォンは18位に留った。

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