2011年のF1スポーティングレギュレーションに、予選の107パーセント規則が正式に加えられた。これによって、Q1で極端に遅かったドライバーは、決勝に出場できなくなる可能性が出てくる。
月曜にFIAが公表した2011年F1の新レギュレーションには、何点かの変更が組み込まれていたが、その中には107パーセント規則も含まれていた。
36.3条には以下のように記されている。
「Q1において予選ベストラップがそのセッションに記録された最速タイムの107パーセントを上回ったドライバーは、レースに出場することが許されない。しかし、フリープラクティスセッションでは相当するラップタイムを記録している場合など、例外的な状況においては、スチュワードがそのマシンが決勝でスタートすることを許可することができる」
「このような形で出場が認められたドライバーが複数いる場合には、グリッドオーダーはスチュワードが決定する」
「いずれの場合も、コンペティターはスチュワードの決定に対して上訴することはできない」
また新たに、決勝中に2種類のドライタイヤを使用しなかった場合のペナルティが明記された。
「レースが中断され、再スタートできない場合、レース中にドライタイヤの両スペックを使用できなかったドライバーには、経過時間に30秒が加算される。しかし、ドライタイヤの両スペックを使用することなくレースを完走したドライバーは、レースリザルトから除外される」
来季からギヤボックスは5戦連続で使用しなければならなくなるが、1回に限りペナルティなしに交換できることが明らかになった。
「2011年に限り、選手権最後のイベントを除き、各ドライバーはシーズン中に最初にギヤボックス交換が必要になった際、ペナルティを受けずに代わりのギヤボックスを使用することが許される。この場合、代わりのギヤボックスはそのイベントの最後まで使用すればよい」