SUBARU BRZ GT300 2014年仕様、チャンピオンを目指して始動
3月15日(土)~16日(日)に岡山国際サーキットでSUPER GT公式テストが行われ、2014年仕様のSUBARU BRZ GT300を持ち込んだR&D SPORTは、二日間で200周ほどを走行し精力的にテストを実施しました。
辰己英治STI総監督は、「昨年逃したチャンピオンを獲得するため、SUBARU水平対向エンジン車の特徴である“コーナリングマシン”性能を徹底追及することが今年の基本的考え」と話しています。
それを前提とし、新たに導入するABSシステムやミシュランタイヤとのマッチングに期待しつつ、それらに頼りすぎないシャシー性能を実現するため、ロングラン中心のテストを行いました。昨シーズンは、ポールポジションを5回獲得するなど速さをアピールしましたが、今季は最速タイムではなくスティント終盤でも安定したパフォーマンスを発揮させることが重要との考えです。二日間のテストを通じてSUBARU BRZ GT300はタイム的にはクラス10番手前後でしたが、この数字以上に多くの収穫を得て開幕に向かうことができそうです。
ドライバーの佐々木孝太は、「クルマ自体は大きく変わってはいないのですが、新しくなったABSやタイヤをうまく使っていけるためのアイテムなど、細かい部分をいろいろ試しました。いい路面状況でテストするのは初めてなので、実戦に向けたフィーリングが確認できました」と語っています。また、新たにレギュラードライバーとしてチームに参加した井口卓人は、「僕たちは決勝で強いクルマを作っていこうとしているので、そのプログラムはしっかりと出来ました。今回のテストを開幕戦にしっかりつなげていきたいと思います」と話しています。
【辰己英治STI総監督】のコメント
「今回は主にロングランのテストを行ないました。よい感じにはなってきていますが、まだスティント後半のパフォーマンスダウンがあるので、それを改善していきたいですね。ただ、去年の今頃できていなかった連続周回ができたということだけでも大きいと思います。来週の富士でのテストでもっと煮詰めたいと思っています。今年はシーズン前のテストの充実を図ろうというのがひとつのテーマだったので、今のところ順調に進んできています。開幕戦ではなんとか3位以内に入りたいですね。チャンピオンを獲るために、1年を通じてどう戦っていくかということを考えながら、レースをこなしていきたいと考えています」