10日、世界モータースポーツ評議会の2010年最後の会合がモナコで開催され、FIAは2011年からF1のチームオーダーを禁止する規則を廃止することを明らかにした。
今年のドイツGPでフェラーリがフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソの順位を入れ替えさせ、これがチームオーダーであるとしてフェラーリは10万ドルの罰金を科された。しかしF1関係者の中では、チームオーダーを禁止するのは現実的には難しいとの意見が多く、この規則が再考されることが決定していた。
FIAは声明における2011年の規則変更の欄に以下のように記している。
「チームオーダーを禁止する条項(39.1)は削除される。チームは、このスポーツの信用を失墜させる可能性がある行為は国際スポーツ法典151c条およびその他の関連する条項において対処されることを承知すること」
2011年には他にもいくつかのレギュレーション変更が行われる。オーバーテイクを促進するためのアジャスタブル・リヤウイングが導入。ギヤボックスの連続使用が4戦から5戦に変更される。また、ボディワークのたわみのテストが厳格化される。今年、レッドブル・レーシングとフェラーリのフロントウイングの合法性にライバルたちが疑問を持ち、テストが繰り返された。
2011年のレギュレーションの詳細は近いうちに発表される見込みだ。
また、2012年にはバイオマス由来燃料の利用、サスペンションレギュレーションの厳格化、チームの全無線を放送可能にするといった変更が行われる。